6.一番好きな映画です!自分の失われた人生を、死によって取り戻す最上の喜悲劇。他人であるから愛せた姉アリスへの思いと死の責任。アリスにそっくりな女性を死に追いやらぬために、客車で泣きながら去っていく姿。あまりにべらぼうな映画 【ヨシオ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-07-13 00:21:17) |
5.すべての弱者を味方に突進むヒーロー・トマ。 人生はたった一度だけ、今こうしてレビュー書けるのって素晴らしいね。 【突っ込み】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-09-26 00:59:02) |
4.主人公のトマは向かいの裕福な同じ誕生日の息子のせいで大切なものを立て続けに奪われてしまい、間違った人生を送るハメになったと思い込む。人生で唯一楽しかった子供の頃の思い出だけを胸に生きてきたトマ。老境に差し掛かったある日、ピストルを手に一大決心をする。そんな悲しい男の生涯を、監督ジャコ・バン・ドルマルは軽妙なタッチで時にはミステリアスに、時にはノスタルジックに描いてゆく。とくにヒッチハイクをしている老人トマの横を、トラックが追い抜いて行くシーンが文句なしに素晴らしい。その荷台にはシャンソン“ブン”をピアノで弾いている父とトランペットを吹く姉アリスの姿があり、もうゾクゾクもの。人生のどたん場で今まで生きてきた意義を見い出し、子供の頃から抱いていた夢がついにかなうトマ。終り良ければすべて良し、と受け取りましょう。高らかな笑い声と共にシャンソン“ブン”が天空から愉快そうに降り注ぐ。名作です。 【光りやまねこ】さん 10点(2004-10-31 15:57:04) |
3.《ネタバレ》 トトの人生は、トマ老人の、大切なものがどんどん失われてゆく人生から見れば。まったく素晴らしいように見えていた。トトこそが自分の人生のいいところを持っていってしまったように見える。もう人生の終盤にさしかかって対面した二人。そしてトトの口から漏れたおもわぬ言葉。「僕はずっと君がうらやましかった」この意味の逆転!!いやあ、映画ってほんとにいいもんですね!! |
2.辛辣なストーリーだけどC・トレネのシャンソン「ブン」が陽気にひびく。老人トマが乗った車を追い越していったトラックに見る幻影が可愛くせつない。(子供トマのお姉ちゃんアリスがまるで妖精のよーだ。)ラストでは笑い声が空から降ってくる。それでとてもホっとした。 【ちこ】さん 10点(2002-05-02 18:01:46) (良:1票) |
1.すごく泣いた。自分の人生は最初からなにか間違っていると思いながら実は自ら幸福を捨ててきた主人公。最後に自己犠牲という形で自分の夢を叶えるという、切なくもほほえましい、なんともいえない余韻を残す映画でした。すばらしい。 【GO】さん 10点(2002-03-20 22:55:30) (良:1票) |