1.《ネタバレ》 この映画がなければ442部隊の事をほとんど知らずに死んでたかもしれないと思うと、この映画への敬意もひとしお。本作は、大戦中アメリカで差別されながらもアメリカ兵として、大活躍した日系部隊のドキュメンタリー映画である。恥ずかしい話、私はこの442部隊の事ほっとんど知らなかった。ほんと恥ずかしい。
差別されていた日系の部隊が徐々に躍進していく様は、爽快であるが、そこで流される悲惨な映像の数々に、娯楽気分で見ることを制止させられる。アメリカで差別されながらも、アメリカ人として戦った彼らの姿-根底に日本人の考え方、価値観をもって戦っていた彼らの姿-に何を思えばいいのだろうか。
感動などという言葉では言い表せない何かが湧きでてくるようであった。収容所から出発した彼らが残した功績は余りにも大きい。
世界各地に彼らの立派な墓が出来ていることもかなり興味深く、感動させられた。今の日本では「戦争で亡くなった方に敬意を表すること=戦争賛美」みたいな短絡極まりない主張がどこかしらあるようで、戦没者の扱いがぞんざい。まったく嘆かわしい。
純粋な日本人、在日外国人、そして日本国籍を持つすべての人に観賞していただきたいと思う。