1.《ネタバレ》 「時効が過ぎた連続殺人事件に、真犯人が現れて本を売り出す」という設定だけで面白そうと判断して見に行ったが、これは掘り出し物。エンターテインメントに徹したアクション・サスペンスで、個人的には韓国映画では私的ベストの「オールド・ボーイ」に匹敵する面白さであった。
■あらすじと予告編ではサスペンスベースかと思えるが、ハリウッド顔負けの二回のカーアクションが入っていてアクションの比率は意外と大きい。ほとんど不可能ギリギリのラインの車上アクションは圧巻。カメラワークもいい臨場感を出している。ただし追跡劇における手ぶれカメラは合わない人には合わないかも。
■ラストにあっと驚くどんでん返しが仕組まれており、展開が全く読めなかった。公開のテレビ討論会、遺族の襲撃など、息をつく暇も与えないノンストップなストーリー構成で楽しめる。細かいことを考えるといろいろ不自然さはあるが、それを気にかけさせないだけの勢いがこの映画にはある。
■これ以上の予備知識はなしで見た方が楽しめると思う。