3.戦争映画というよりエスケープものということで見たので凄く面白かった。思わずうなった場面は、仕掛け爆弾が道の両脇で連鎖爆発してその破片が矢の様に降り注ぐ間を疾走するシーン!スタントマンは大丈夫だったのかなぁ。よく走って、頭使って、終盤、追っ手の狙撃手と一騎打ちになる場面。オーエン・ウィルソンってめちゃめちゃかっこいい! ニヤっとさせてくれる場面もあった。海に落ちたボールに向かって「ウィルスォン!!」なんて叫ぶあたり、「キャストアウェイ」をネタにしてしまうなんて、いかにもアメリカ映画らしい。民兵の青年がアイス・キューブのTシャツ着てたり、水の代わりにコーラのペットボトルをもらったり、湾岸戦争を話のネタにしたのは「スリーキングス」を意識したのかな? そんなふうでも、背景にある内戦と米軍、NATO軍の関係もきちんと描かれている。 撮影の仕方もかなり今風。ハンディカムで手ぶれそのままに撮影したり、電波の流れや、機械のなかの電気的な動きをマイクロカメラ使って内視鏡眼つかったり、果ては衛星を動かし、大気圏のそとから主体をズームアップしたり、スローモーションもふんだんに取り入れて、あらゆるやりかたで映像を作ってある。これもたいしたもの。細かい部分にこだわっている点は、非常に丁寧な造りという印象を持った。 それにしてもジーン・ハックマン、いつもいい仕事してる。