男はつらいよのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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男はつらいよ

[オトコハツライヨ]
1969年上映時間:91分
平均点:7.99 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(1969-08-27)
ドラマコメディシリーズものTVの映画化
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タイトル情報更新(2024-08-14)【イニシャルK】さん
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監督山田洋次
キャスト渥美清(男優)車寅次郎
光本幸子(女優)坪内冬子
倍賞千恵子(女優)車さくら
前田吟(男優)諏訪博
森川信(男優)車竜造
三崎千恵子(女優)車つね
太宰久雄(男優)桂梅太郎
佐藤蛾次郎(男優)源公
笠智衆(男優)御前様
津坂匡章(男優)川又登
関敬六(男優)司会者
谷よしの(女優)主婦/結婚式の出席者
石井愃一(男優)工員
水木涼子(女優)梅太郎の妻
村上記代(女優)川甚のホステス
広川太一郎(男優)さくらの見合相手
山内静夫(男優)冬子の婚約者
志村喬(男優)諏訪飄一郎(特別出演)
原作山田洋次
脚本山田洋次
森崎東
音楽山本直純
作詞星野哲郎「男はつらいよ」
作曲山本直純「男はつらいよ」
主題歌渥美清「男はつらいよ」
撮影高羽哲夫
企画小林俊一
高島幸夫
配給松竹
美術梅田千代夫
編集石井巌
録音松本隆司(調音)
小尾幸魚
その他東京現像所(現像)
山田洋次(4Kデジタル修復版総合監修)
近森眞史(4Kデジタル修復版)
岸田和美(4Kデジタル修復版)
あらすじ
国民的映画“寅さん”シリーズの記念すべき第1作。頑固親父と喧嘩をして家出して以来、20年ぶりに故郷・柴又に帰ってきた寅次郎(渥美清)。成長した妹のさくら(倍賞千恵子)と感動の再会をするも、彼女の見合いをぶち壊し、とらやの面々と喧嘩をしてまた旅へ出る。旅先で御前様(笠智衆)の娘で幼なじみの美しい冬子(光本幸子)に恋をし、彼女を追って再び柴又へ舞い戻る。その頃、裏の工場で働く博(前田吟)はさくらに恋をして、最初は反対していた寅次郎が仲を取り持つことに。
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1
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10.《ネタバレ》 私の日本映画好きがあるのも、この映画があるからであり、この映画と出会っていなかったら今の私は絶対にないと断言出来る。この映画を見たことがその後の今でこそ日本映画、それも自分が生まれる前の古い日本映画が大好きだけどこの映画を観るまでは日本映画は嫌いだった。いや、正解には食わず嫌いと言った方が正しい。しかし、そんな私を日本映画大好きな人間に変えた作品として外せないそんな男はつらいよがギネスブックにまで載る程の大ヒットシリーズとなったのは一にも、二にもこの第一作の成功があったからで、もしも、この1作目が大した作品でなければこれほどの記録に残るシリーズにはならなかったと思います。それだけこの最初の作品には寅さん映画の全ての要素がつまってます。僅か91分という短い上映時間の間に、寅さんとおいちゃん、おばちゃんに妹さくらとの再会から始まってさくらのお見合い、結婚、そして寅さんの失恋とこれだけの要素をテンポ良く描いて、笑わせて、泣かせてくれた山田洋次監督の手腕とそして出演者全員(その他スタッフなどの関係者も全員)に拍手したい!何度観てもさくらの結婚式での博のお父さん、名優志村喬演じる諏訪ん一郎さんのスピーチは泣けます。寅さんはもうこの世にはいないけど、いつまでも私の心の中には生きてます。よってこの作品には10点以外考えられません。山田洋次監督と言えば絶対に「男はつらいよ」である。間違っても「たそがれ清兵衛」なんかではない。一年の最初に観る映画は「男はつらいよ」のこの第1作目と決まってます。高校時代に初めて見て以来、20年以上ずっと正月元旦に寅さんを観る事を欠かさず実行している。寅さん(渥美清、本名田所康雄)観ずに一年は始まりません。
高校時代にこの寅さんシリーズ(初めて見たのは38作目ですが)を私に映画館まで見せに連れて行ってくれた当時の先生にありがとうと言いたい。
青観さん [映画館(邦画)] 10点(2024-01-01 21:56:49)(良:4票)
9.気がつけば、僕自身が30代後半。“アラフォー”なんて実感はまるでないが、人生の時間なんてものは、そんな感覚などお構いなしに瞬く間に過ぎていく。
時間は往々にして無情だけれど、それでも人間として歳を重ねるからこそ見えてくるものや、感じられるものは確実にあり、それはそれで悪くないなあとようやく思え始めてきた。

この映画「男はつらいよ」シリーズの第一作に登場する主人公“車寅次郎”は35歳。
まさに自分自身がこの国民的主人公の年齢に追いついた頃合いで、初めての鑑賞に至った。


数年前から観よう観ようとは思っていたのだが、いざ観てみたならば、やっぱり「最高」の一言に尽きた。
ただし、この充足感は、若い頃に観ても感じ取れなかっただろうなとも思う。自分自身がこの映画を楽しむにあたり「年相応」になったのだなということを同時に感じた。

大満足の初鑑賞を終えて、知ったことが二つある。

一つ目は、“車寅次郎”という男が、想像以上に圧倒的な「大馬鹿者」であるということ。
20年ぶりに会った親族や知人が、尽く「ほんとに馬鹿だねえ」と嘆き続ける通り、この男の“ダメ人間”ぶりは正直目に余る。こんな男が親族に居たらそりゃあ大迷惑だろうと同情せずにはいられない。

だがしかし、だ。

それでもこの主人公は「寅さん」「寅ちゃん」と愛され、慕われている。
その大いなる「矛盾」を内包しつつ、キャラクターとして成立していることがまさにこの作品の“奇跡的”な娯楽要素であり、国民的映画シリーズとして何十年にも渡って描き続けられた理由に他ならないと思う。

その奇跡的娯楽を己の身一つで体現しているのが「渥美清」という名優であることは言うまでもない。
実際、どこまでが台本通りで、どこからがアドリブなのか、その境界線がまったく判別できないくらいに、この偉大な俳優は“寅さん”という稀有なキャラクターを、あくまでも自然体で息づかせている。
だからこそ、作中の「とら屋」の面々同様に、我々観客も、寅さんの言動に対して「馬鹿だねえ」と連呼しつつも、何だか安心して、愛着を持って、いつまでも観ていられる。

そして、二つ目は、妹“さくら”を演じる倍賞千恵子の、これまた“奇跡的”な可愛らしさだ。
「幸福の黄色いハンカチ」や「遥かなる山の呼び声」など他の山田洋次監督作品で、その薄幸の美しさは存じ上げていたが、今作の倍賞千恵子もとい“さくら”は只々キュート過ぎる。
言っちゃいないが、「僕の妹がこんなに可愛いわけがない」と再会時に目を丸くする寅さんの気持ちがひしひしと伝わってくる。まさに「アニメかよ!」と言いたくなるくらいに常軌を逸した可愛さである。

この「男はつらいよ」という映画は、“寅さん”の悲哀に泣き笑いする映画であると同時に、“さくら”を愛でる映画であるということを痛感した。

兎にも角にも、笑いと涙のつるべうち。
名優と名監督による「偉大」な娯楽映画であることを思い知った。
公開されたばかりの“まさかの最新作”を含めて同映画シリーズは全50作。
全作鑑賞までの道のりは長いけれど、これから自分の人生と重ねつつ、“同年代”の車寅次郎を追っていくのも悪くない。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 10点(2020-01-22 10:05:56)
8.文句無しの第一作。これを見ずしてシリーズ作品を見てはいけません。ってか第一作は必ず最初に見て欲しい。寅さんの黄金パターンはここから徐々に始まっていきます。博は1作目からかっこいいです(超私的)。で、それから何本かシリーズを観て、再度この1作目を観るとこれがまたなんとも懐かしい感覚で楽しいのです。親戚のアルバムを観ているような不思議な感覚。そうなるとシリーズ全作観たくなっちゃいますよ。しかし今作、さくらの見合い相手が広川太一郎さんだとは気付かなかったりなんかしちゃったりなんかして~。←気付かなかった当人
movie海馬さん [地上波(邦画)] 10点(2013-10-16 02:08:15)
7.《ネタバレ》 何度も観た映画ですが、時間ができたのでまたはじめからじっくり見ようと思っています。
この第一作はご承知の通り監督もシリーズ化を考えていなかったようで、さまざまなエピソードが惜しげもなくてんこ盛りの一話完結仕様となっていますので、見応え十分のお得な「寅さん」です。
役者さんのしゃべくり、演技の切れがとても好く、またカット割りのテンポや間も絶妙で、何度観てもうならされます。また、話の説明がややもすると丁寧すぎるところもありながら、あえて省略して観るものの想像に任せるという小憎らしい演出もあり、堪りません。特に、さくらが博を駅まで追いかけ一緒に電車に乗った後、二人でどんな話になったのかということと、駅地下の大衆食堂で寅に殴られ飛び出していった登は階段の手すりで泣き、寅もラーメンをすすりながら己の不甲斐なさに泣いた後、どのようにして仲直りをしたのかの二点は、想像をかき立てられます。
このあとゆっくりシリーズを観ていくつもりなのでこの第一作は基準点と行きたいところですが、これを遙かに超える作品はないだろうと言うことで敢えて10点とします。肩を並べる作品に早く逢いたいものです。
karikさん [インターネット(字幕)] 10点(2013-04-10 15:08:48)
6.世界最長の映画シリーズ第一弾。元々テレビドラマシリーズがあったにもかかわらず、
当時のネットワークシステムでは、視聴出来ない地域があったから、この映画で、
「車寅次郎」の名は、全国に知れ渡る事になるが、シリーズ化される事など、当然では
あるが決定されていない。むしろ、この一作で終わりになると予想していた人の方が、
多かったかもしれない。
破天荒で傍若無人な寅さんの姿に驚かされる。後に描かれる寅さんの「いい人」な部分は
微塵も感じられないし、むしろこんな人物が親戚にいる事が恥ずかしくなってしまうのだが、
それでも寅さんが愛されるのは、思った通りに行動し、義理人情に厚い部分にあるだろう。
そう、誰だって寅さんみたいになりたいのだ。みんな自分に正直に生きてみたいのだ。
世間体なんて言葉に煩わされず、正直に生きる寅さん。皆にあこがれられて当然だ。
さすがに映像は古いが、以後のシリーズ化に必要なものが、この一本に凝縮されている。必見。
Acousticさん [DVD(邦画)] 10点(2013-04-08 21:55:30)
5.《ネタバレ》 いやー、泣いた。笑った。楽しんだ。

車寅次郎の20年ぶりの葛飾柴又への帰郷から始まる寅さんシリーズ(映画)『男はつらいよ』第1作目。渥美清の寅さんが若い! 登場早々、祭に飛び入り参加して纏(まとい)を手に威勢よく踊りまくるのだけど、これがなかなかカッコいいのだ。テキ屋の売の口上も最高にキマっている。倍賞千恵子のさくらちゃんはとても可憐だし、前田吟の博も精悍だ。
寅さんと博の船上での張り合いはなかなか緊張感のあるシーン。会話がすれ違いつつ、何故か噛み合うという絶妙さが楽しく、寅さんの純情な男気と気風の良さがよく分かるシーンでもある。博は、職工ながら大学教授の父親を持つ理知的な人物で、尚且つ腕っぷしの強さを秘めているという、若き前田吟がなかなか役に合っている。(最後の涙も感動的だった)

寅さんのおせっかいが逆に功を奏して、さくらちゃんと博がめでたく結婚し、その結婚式に博の父親、志村喬が現れる。家を飛び出した博とは8年ぶりの再会、そして披露宴の最後に挨拶。志村喬の朴訥としたスピーチに寅さんと博同様に僕も号泣;; ここはシリーズ屈指の名シーンだろう。この披露宴で、御前様の笠智衆と博の父親役の志村喬が同じ画面の中にいるのです。それだけで感動的なのだなぁ。

ちなみにシリーズ初のマドンナは光本幸子。寅さんがメロメロになる御前様のお嬢様で、少し地味だけど、品があってよかったよ。
onomichiさん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-28 22:49:42)(良:1票)
4.《ネタバレ》 第1作にして「男はつらいよ」シリーズの面白さの全てが既に完璧に備わっていて、寅さんと、おいちゃん、おばちゃん、さくら、社長、御前様、博・・・愛すべき柴又の人々のキャラクターが既に完璧に確立されていて、全てはこの第1作から始まったこの記念すべき作品に付ける点数は10点以外に考えられません!私のレビューの中で男はつらいよシリーズの10点を付ける率が飛び抜けて高くなっていますが、これはもう好きなんだから仕方がありません。寅さんとさくらの2人の兄妹がとても素敵で温かい第1作。寅とさくらが再会した場面(寅さんのうれし涙をこらえての「小便してくらァ」がいいですねえ!)、寅とおいちゃんが大喧嘩をした後、地べたに座り込む寅にそっと寄り添い笑うさくら。さくらが博との結婚を告げるシーン、寅さんファンならみんな大好きなさくらの名台詞「お兄ちゃん!」・・・。心が疲れた時、辛い時何度寅さんと柴又の人々に元気を貰ったか分からない。このシリーズを観る度に日本人に生まれて良かったなあとしみじみ思えるのです。
とらやさん [地上波(邦画)] 10点(2009-02-17 00:19:45)(良:1票)
3.日本全国の観衆に感動・誇り・人の心の暖かさ・生きてゆくことへの活力・涙等を約25年間与え続けた上、邦画の低迷期に唯一その存在意味を知らしめたこの長寿シリーズが無ければ多分日本における「映画」文化は没落したであろうし、庶民文化としての「落語」というジャンルは壊滅の道を歩んだものと自分は思っている。そんな愛すべきこの作品にどうして低い評価をつけられようか。そういった点も含めてこの点数。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 10点(2008-10-18 22:19:55)(良:3票)
2.まだ中学生の頃、私は遠い異国の日本人学校に通っていました。日本の友達と別れ、学校にもまだなじめず、映画を観に行っても字幕もないので良く分かりません。

そこには現地の日本人の集まりみたいなものがあって、定例行事として日本映画の日に「男はつらいよ」シリーズを上映していたのです。皆さんは想像できるでしょうか?遠い異国の地で鑑賞するこのシリーズが、どんな想いを異国の日本人に届けてくれたかを。故郷を離れ、みそ汁が懐かしい人々が一同に集まってこの映画を観るのです。どんな映画だろうと、日本語の映画というだけで十分満足なのに・・。私は、「観客が完全に一体となって一つのものに共感する」、という映画鑑賞の最も素晴らしい特質の頂点を、中学生にして味わったというと大げさでしょうか?隣に座っている親父はいつの間に涙でぐちゃぐちゃです。「泣きながら笑う」という新たな、心地よい感情は、この時身に付いたのかな、と思います。また、日本人としてのアイデンディティが、暖かくポジティブなものとしてDNAに植え付けられました。大げさですが。

私にとって、今でも日本人とは、とらやに住んでいる暖かい人々であり、ヒーローとは寅さんであり、美人とは、倍賞智恵子を指します。映画のレビューは思い出と深く結びついているものだから、古い映画程点数が高くなりますよね。当時の私は、この映画とこのシリーズを世界一愛していた観客たと断言できます。数十年後、このシリーズを貫徹で鑑賞したので、今の私としてこのシリーズに冷静に点数を付けたいと思います。あの頃の私に戻って採点したら採点不能となると思うので。
正義と微笑さん [映画館(邦画)] 10点(2008-10-04 19:09:32)(良:6票)
1.男はつらいよはみんな面白い!!47作続いたのも分かる気がする。
カトエさん 10点(2003-06-13 17:33:32)
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 7.99点
000.00%
111.22%
200.00%
300.00%
400.00%
533.66%
689.76%
71012.20%
82935.37%
92125.61%
101012.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review4人
2 ストーリー評価 7.50点 Review8人
3 鑑賞後の後味 7.80点 Review10人
4 音楽評価 7.85点 Review7人
5 感泣評価 7.25点 Review8人
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