6.素晴らしい。泣きました。なんと嫌味のなく、良い映画なんでしょう。それぞれの立場でしっかり生きてる人たち、その誰もに賛辞を送りたかったです。ムリに我を押してやりたいことをやるのではなくて、『おかれた環境の中で、自分の行動に常にベストを尽くせ』ということなんでしょう、きっと。またしても映画で人生を教わりました。やはりビング・クロスビーの歌声は、男のぼくでも惚れ惚れします。うん。素晴らしい映画だった。 |
5.クリスマス用のレビューに暖めていたのですが、街のムードが書かせるのでフライングさせていただこう。といっても特に↓に付け加えることもないのでこのへんで。と、ここで止めたら神父に説教をくらいそうなので何か書こう。そうそうクロスビーがセントルイス・ブラウンズのユニフォームを着てましたね。ブラウンズといえば、今年イチローの記録で一躍名前が出たシスラー選手の在籍していた球団です。新記録樹立時にイチローとシスラーの娘さん、お孫さんが抱き合っていたシーン、球場はスタンディング・オベイション・・・ほんと感動的でした。この映画のラストシーンもそんな雰囲気で、一人で見ている自分が周りのスタンディング・オベイションに包まれているような感覚でした。さて私もクリスマスへのカウントダウン用にと先日ワインを購入してきたのですが、そんなもんもうあるわけもなく・・・無くなるのが運命ならもう一本買うのが我が道だとまた買ってきましたが、こういう都合のいい解釈をすることが我が道を往くことになるのかどうか・・・う~ん、自省しているうちにアイルランドの子守唄が聞こえてきましたのでそろそろ寝るとします。 【彦馬】さん 10点(2004-12-08 23:43:01) (良:1票) |
4.何て素晴らしい映画なんでしょう!全てのシーンに愛があり、希望があり、夢があり、人生があり、我が道がある。オマリー神父がアイルランド民謡を歌い、優しい顔で眠るフィッツギボン神父のシーンには、こう、心から癒されるというか、震えるというか、めちゃくちゃ泣いたというか(笑)。そして主題歌「Going My way」。虹の街を越えて、希望をバスケットに詰め込み、道路標識がある、そこには夢追う人のハイウエイ、、、いや~何ていい歌詞なんだろう、とため息。恐らく本作って御都合主義映画が、監督と役者でカバーして傑作となっているのかなぁ。でもそうとも思えない。シナリオもやはり素晴らしい。やっぱり全部素晴らしいじゃありませんか!無駄な議論しちまいました。とにかく!素晴らしい監督が素晴らしい仕事をし、素晴らしい俳優達が素晴らしい演技をし、そしてこの映画に関わった全ての人達が「素晴らしかった」からこそ、このような、心震わせる作品が出来たのでしょう。ありがとう、レオ・マッケリー!ありがとう、二人の神父!そしてありがとう!みんな!そこにいて私のレビューを観てらっしゃる方、そんなあなたこそ次の「幸せになる方」かも知れません、、、 【マムゲン】さん 10点(2004-06-21 17:53:00) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 リアルタイムでは当然観られる訳もなく、劇場で観たのは、映画祭の中の1本として。TVでは、1.2度みたことはあっても、途中途中のやたら脳天気なCMのせいで、「感動」もしなかったが、やはりスクリーンで観ると、違いますね。アメリカの持つ良心がすごく出ている作品です。教会の再建で派遣された若い神父と、その古い教会で頑として、自分のやり方を曲げない老神父。この2人の心の和解、そして関わりあう街の人々を実に丁寧に描いた作品です。白黒の画面が醸し出す優しいトーンと相まって、本当に心が洗われます。最も好きなシーンは、父親の目の前で、息子と結婚した娘が過剰なまでの熱々ぶりを見せ、「もうそろそろ用意しないと」と奥の部屋に引っ込んだ途端、娘がその父親に向かって 「ごめんなさい。でも、今日は特別なの」。しかし、父親は何が特別か分らずいぶかしがるばかり。でも、奥の部屋から出て来た息子は軍服を着ていて、今日が入隊日だと知る。「必ず帰って来てね」くちづけする2人。唖然と見つめる父親。出ていく息子。そうか、そうだったのかと目で娘と話する父親。この場面でいつも涙が溢れてしまいます。そして有名なラストシーン。老神父のお母さんを招いて、涙の再会を背中にそっと教会を去る若い神父。それは、丁度クリスマスの夜。うーん、困った書いてる端からまた観たくなってきた。 【映画小僧】さん 10点(2004-02-18 16:19:18) (良:2票) |
2. 後に幾多の映画にパクられるコトになるアメリカン・ヒューマニズム映画の最高峰!と断言してしまおう(笑)。『「天使にラブソングを…」の方が面白い』とか仰る若い方々、これこそ偉大なるオリジンです。もっと敬意を払いまショ!本作が秀逸な点は名匠レオ・マッケリーの演出が実に淡々と、そして優しく等身大のヒトの善意を映像に紡ぎ出しているコト。大仰で思わせぶりなワザとらしさを用いずに本作のテーマを飄々と体現するのが御存知ビング・クロスビー扮するチャック・オマリー神父である。美声だけの大根という私の先入観を根底から覆す名演に見事してやられた心地良さ。これが映画というモノの醍醐味の一つでもある。何事も気負わず、飾らず、出しゃばらない、それでいて常に前向きで行動的かつ品格のあるユーモラスな彼の生き方を「ありえない」「ウソ臭い」と鼻で笑うような方は心を病んでいるのでは…?どうも映画に求めるモノを根本的に取り違えているフシがあるようだ(笑)。そう、自分の周りの醜い現実を基準にして、映画の持てる素晴らしさを否定しては余りに勿体無いというモノ。ココは肩肘張らずにマッケリーの話術に酔いしれるのが正解!そして本作を秀作たらしめているもう一つの要素として挙げられるのが老神父フィッツギボン役のバリー・フィッツジェラルド(オスカー助演男優賞!)の存在である。オマリーに戸惑いつつも次第に心を開き、生きる力を取り戻す芝居には誇張が無く実に微笑ましい。そして何より全編を彩る歌曲の魅力!!タイトルにもなった「我が道を往く」、ラストで印象的な「アイルランドの子守唄」(トゥーラルーラルラー♪)、オスカー主題歌賞にも輝いた「星にスウィング」、イヤどれもエクセレント&ファンタスティック&ワンダホー!!仮にこの歌曲を欠いたならばマイナス1点モノである(笑)。かといってミュージカルでもないトコロに本作の特異性、言い換えれば秀抜なオリジナリティがあるのだ。長くなったが、【STING大好き】さんのリクエストに応え、本作のクオリティには太鼓判を押したい。尤も私如きの評価が他の方にとっての指針となるかどうかは甚だ怪しいのだが(笑)。 【へちょちょ】さん 10点(2003-08-15 21:17:36) (良:2票) |
1.約60年前の作品だが今見ても少しも色あせていない。昔のアメリカの良心を感じてその人間賛歌に感動する。ビング・クロスビー扮する青年神父が老神父の貧乏教会を立て直すために赴任してくる。このオマリー神父の人物像が自然体で型破りで、地域の人々のもめごと、困り事にと活躍する。得意の歌で教会の資金も調達するが、教会は火事で焼けてしまう。しかし彼の努力と意気込みで新たな教会の建つメドをつけ、老神父の母との再会まで配慮して新たな任地に去っていく。B・クロスビーが自然体で伸び伸びと、人間味あふれる人物を演じてとても爽やかだった。他にも出演作はいろいろあるが、私が見た中では最もいい。レオ・マッケリー監督はこういう、見た後心が温かくなるようなハッピーな映画を多く作った。中でもこれは高く評価され、アカデミー監督、作品、脚本、主演男優など7部門を独占した最高傑作である。理想的にすぎるという人もいるだろうが、私は映画の世界だからこそ人の善意や人間愛を見たいと思う。 【キリコ】さん 10点(2003-05-31 13:41:02) (良:3票) |