2.《ネタバレ》 子供の頃にテレビで見て、たいへんな恐怖を覚えた作品です。映画評論家の淀川長治氏が絶賛していました。ぜひ、もう一度見たいと思っていましたが、DVDが発売され、念願が叶いました。まさに不朽の名作です。ハンデキャップを持つ社会的弱者をねらう連続殺人を扱ったとても難しいテーマなのですが、見事に描き切っています。ほどよい上映時間、持続する緊張感、極度に難解ではない犯人捜し、舞台となる屋敷とらせん階段、陰影を巧みに使った映像、それにマッチしたBGM、すべてが非常にうまく調和しています。これらの高いクオリティに対し、最大限の賛辞を送りたいです。古典的ホラー映画に興味のある方は、ぜひ挑戦して欲しいと思います。原作は根強い人気に押され、ハヤカワポケットミステリから復刻再販されました。本作の成功は原作をコンパクトにうまくまとめた素晴らしいシナリオにあると思ます。敬意と共に、満点を捧げます。