13.これは凄いっ!凄過ぎる。馬車内での人間模様もさることながら時代を全く感じさせない駅馬車の襲撃シーンに手に汗握ってしまいます。もう何度観たことか。おそらくシーンだけで言ったら駅馬車襲撃シーンを映画の中で最も数多く観返しております。あの疾走感に躍動感!ド迫力で興奮しっぱなしですよ。ダイナミズムを体現させてくれるカメラワークが実に素晴らしい!この興奮は現在の映像技術をもってしてもなかなか味わえません。そして襲ってくるアパッチの怖さと、それに立ち向かうリンゴー・キッドのかっこ良さ。屋根に登って射撃するわ、操縦のきかなくなった馬をピョンピョン飛び移るわとまさに獅子奮迅の働き!男でも惚れ惚れしてしまいます。ただの悪役として記号化されたネイティブ・アメリカンと、縄かなんかで引っ張って無理矢理に転倒させられた馬には大変申し訳ないけれど、何も分らぬ子供の時分より大好きな作品なれば満点をつけたいと思います。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-04-11 18:01:10) |
12.《ネタバレ》 この作品を鑑賞するに当たり、第二次世界大戦前に公開され、特に日本でウケたとという言い伝えを踏まえ、様々な著名人の賞賛と彼らに与えた影響、及び戦前戦後の多くの一般人に与えた感動を抜きにすることは最早不可能である。頭の中を真っ白な状態での鑑賞なんて出来ないのである。だから全てのシーンが放つ後光のような輝きを何と記せばいいのか?しかし途中からそんなことはどうでもよくなってくる。このドラマとこの疾走感。それにリンゴ・キッド以上にカッコ良すぎるアル中の医師、いやそれだけでなく気の弱い酒の行商人ですら光り輝くような男気を見せる瞬間があり、反目と許容と決断のドラマ、人間の尊厳に触れた骨太なドラマでありながらも団体競技のチームワークのような清々しささえ感じる。本当にこれは何という映画なんだろう。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-17 22:35:09) |
11.《ネタバレ》 12番さんと33番さんの投稿は私の思いとだぶります。 もうかなり出てますが、インディアン(先住民との訳が多はやりですが、過去の作品までやる必要はないと思います)について、フォードは他の映画であからさまに、差別的な描写をしています。ミッドウェイ会戦の時にも、記録映画を撮ってまして、有色人種についてはある傾向がみられます。でも、前科者や娼婦にはいつも優しいので、時代の制約と考えるようにしています。 それからですが、トーキーが出始めて会話重視の映画が数多になるなか、ウェスタンは落ち目になってたらしいです。この映画がウェスタンに再び活気を取り戻させたそうです。 12番さんと同じく、私のウェスタンベストは「駅馬車」「真昼の決闘」「シェーン」です(マカロニはまた別です)。 3つとも、当時としては「異色」だったのだそうです。 |
10.何年か前にテレビで放送していたのを観たのが最初で以来、何度か観てるけどやっぱり面白いです。何てたってこの映画は西部劇ならではの面白さが凝縮されていて、これぞ西部劇、これぞ映画!なんだと観る度に思います。そのスピード感いっぱいの迫力のある映像、勿論、今みたいにCGなんてない時代の本物の迫力で観る者に迫ってきます。アクションシーンの素晴らしさとそして脚本の素晴らしさ、走っている馬車という小さな空間の中での人間模様、さまざまな人間を登場させることによって、人生の縮図を見せるその語り口の上手さ、さすがはジョン・フォード監督です。 【青観】さん [地上波(字幕)] 10点(2005-07-21 22:38:10) |
9.歴史的名作でしょうね。たしかに、ネイティブ・アメリカンに対する偏見を理由に、評価を下げるひともいるでしょうが、全編を通して盛り込まれている娯楽的要素を描ききった、プロの仕事師達の見事な技を否定する者はいないだろう。リンゴーのカッコ良さと、酔っ払い医者のカッコ良さの対比や、娼婦と大尉の妻の女心の描き方なんか、見事と言うしかない。一番好きな西部劇を挙げるなら、他の作品になりますが、一番の西部劇と言われたら、この作品です。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-19 22:29:00) |
8.私の映画の記憶は”駅馬車”からか? 映画館の映写室の小さな窓から、見た記憶が微かに残ってる。 おさな心にインディアン襲撃場面と賭博師の死 ならびに 3対1の決闘場面と酒場に戻った悪人の死。 この二つが同じ映画とは記憶していなかった。 大きくなって”駅馬車”を観て初めておさな心に残っていたのは、しかも二つの場面共 このジョン・フォード監督の”駅馬車”と判り、それまでなんとなく、もやもやしていたものが、すっきりした思い出がある。 それ以後、ジョン・ウェインとフォードは大好きな組み合わせ。 若々しいジョン・ウェインとストーリー展開が好きで年に一回は観たくなる名作。 【ご自由さん】さん 10点(2004-07-05 02:19:01) (良:1票) |
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7.実は先日恥ずかしながら初めてこの映画を見た。で、見終わって拍手してしまった。これぞ映画の良さが全て詰まった映画じゃなかろうか?赤の他人同士なのに運命を共にすることになるワケありの乗客達の人間模様。風景の広大さとガタガタ揺れる駅馬車の重み。心躍る音楽。存在感のある若きスタージョン・ウェインの銃とロマンス。アパッチ襲撃時の迫力とスピード満点のアクション。そして何よりジョン・フォード映画に流れる人間に対する愛情とその存在に対する力強い肯定に胸が熱くなった。大傑作! 【黒猫クロマティ】さん 10点(2004-03-17 12:49:51) (良:2票) |
6.典型的と言ってしまえばそれまでの多様なキャラクターが乗り合わせ、各々の性格通りの行動でドラマが細やかに描かれている。ジェロニモに襲われるシーンのスピード感溢れるアクション、ジョン・ウェインの不器用な恋など、エンターテインメントの全てが注ぎ込まれた傑作。 【ラーション】さん 10点(2004-03-17 01:36:14) |
5.これがJ・フォード作品、初体験です。今まで何度かトライしてきましたが、そのたびに途中で眠りこけてました。映画の密度が濃すぎて、自分の脳の回転がついていけないのです。で、やっと最後まで観れたのですが、一言で言って、凄すぎです。名だたる監督たちが、賛辞を惜しまないわけが、ちょっとだけ解りました。これから、何度も観なおして、少しずつ自分のモノにしてゆきたいです・・・。 |
4.《ネタバレ》 小学生のころのテレビ、フィルムセンターでの上映会と、都合50回はくだらない回数鑑賞している、自分の映画鑑賞の原点です。評価はそのあたりの思い入れがたぶんにありますので(^^ゞまあ割り引いてもらえれば。途中の渡河シーンでカメラの影が見える(笑)、とかいろいろありゃ?というところもありますが、当時のBウェスタン映画のレトリックを踏襲しつつも、A級にしあがった素晴らしい西部劇です。ネイティブ・アメリカンの書き方についての評価で、好き嫌いがわかれていますが、善・悪が(きわめて民族的な偏見に満ちた醜悪なものであることはみとめるにしても)明確に対比されてしまうのは、勧善懲悪がある意味一種の定型的なストーリー・テリングの一手法であった「映画幼年期」当時、ましてや今のようにイマジナリー・モンスターを特撮で創造する術のない当時の映画製作技術では、「白人」対「ネイティブ」という分かり易い設定になってしまうのはいたしかたないことではないでしょうか?むしろ、その単純化された構図の中で恐怖の対象として駅馬車に襲い掛かってくるネイティブたちの圧倒的な存在感と、スタントのすばらしさ(白人のヤキマ・カヌートの功績大ですが・・・)に感激します。レバー・アクションでないライフルに疾駆する馬上で両手離しで弾込めする図なんかは、何度見てもかっこいいと思うんですが(^.^)。とりあえず難しく考えず「アクション」として楽しんでもらいたい映画です。ながくなってすみませんでした。 【えすはーと】さん 10点(2003-07-15 23:08:58) (良:1票) |
【呂布】さん 10点(2003-06-04 16:43:38) |
2.フォード&ウェインの最高傑作、でしょう!古きよき大西部。 【愚物】さん 10点(2002-11-06 00:59:47) |
【まはとよ】さん 10点(2002-04-04 00:25:48) |