2.《ネタバレ》 「売人が収監されるのを恐れ、葛藤し、逃亡を図った」というストーリーの映画。・・・では、ありません。古くからの友人や恋人を巻き込み、自分が追い詰められたときにようやく己を見つめなおした主人公。深く反省し、後悔し、人生のすばらしさや、まじめに生きる大切さを学んだのだと思います。時間が経過する毎に、強気の友人が他人を思いやりを持つ事ができるようになったし、気の弱い友人は思い切った行動をする事ができるようになっていく。オープニングも主人公が死にかけた野良犬を救助したシーンから始まるので、最初から心底悪い奴ではない事も理解&共感できます。このストーリーは私にとって「自業自得だ」とは思えません。「愛する周りの人たちとともに、まじめに生きなさい」とあらためて教えてくれた映画です。主人公は刑務所に入らず西部へ逃亡したとしても、友人や親に一生会うことができない、大きな代償を払うことになるのです。これこそ、本当の意味で「罪を償う」事となるのではないでしょうか。・・ちょっと、甘めの点数で。