62.氷山の一角が嘘だと思うなら、 氷山のすべてを見ようとしてみよう。 嘘と思っていたものが、実はいかに澄んでいて、 通して遠くまで見えるか分かるから。 つくり話。 自分を過剰に良く見せるためではなく、 ただ人を幸せにしたいがためにする、話。 息子としては大人になるほどに、父の話は つくりものらしく、ホラに聞こえたのだろう。 だが実際に触れ合う人はどうだろう。 つくり話以上の思い出を父に、エドワード・ブルームに、 抱いているのではないか。 自分の経験してきたことを大きく話すことが出来ることは、 これから経験することを大きくすることの出来る人だ。 そんな彼が過ごして来た日々を 愛おしく思える、息子が気持ちになったときに、 感謝の水が降り注ぎ、自由に泳ぐ場所を父に与えた。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 10点(2019-05-03 23:24:26) |
61.《ネタバレ》 【14年ぶり2度目の鑑賞】息子が父親を抱えて川辺でみんなに迎えられるシーンで一気に感情が吹き出して涙が止まらなくなりました。ホントに美しいシーン。現代のおとぎ話でありながら深い愛が込められた素敵な映画ですね 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 10点(2017-12-18 20:24:02) |
60.スティーブ・ブシェミがダンスの輪に入れずに1人ではしゃいでいるシーンが、ブシェミらしくて良かったです。 【パプキン】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-17 23:06:50) |
59.《ネタバレ》 ティムバートン監督はファンタジー映画の名手であり、変人を愛する監督です。その彼がこの題材を選んだのは必然と言えるかも。 映画にでてくる父親はホラばかり吹いている変人で息子とは不仲。息子は徐々に父親を理解しようとする・・なんて、監督の理想の父親像そのまんまのような気がしてならないのです。 そんな監督だからでこそ、本当の恋に出会って時間が止まるシーン、水仙の花に囲まれて告白をするシーンを魅力的に描けるのでしょう。 息子が父にホラ話を語るシーンは涙なしには観れません。親と子の信頼と和解を描き、「人を幸せにするウソがある」と教えてくれたこの映画が大好きです。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-16 20:00:09) (良:2票) |
58.とにかく演出が見事で心に残る。どの場面を切り取っても素晴らしい。 【理不尽みるく】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-01 11:58:57) |
57.映画館で2回観て2回ともぼろ泣きし、DVDを買って観てまたぼろ泣きしました。私の涙も枯れそうにありません。 【デルモゾールG軟膏】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-01-15 23:28:41) (良:1票) |
56.先日父を病で亡くした自分にとっては、身のつまされるような話だった。父も自分も比較的にまだ年若く、世間によく聞く "父と息子の確執" がある間柄だった。父の死の間際になってようやく彼を理解しようと務めはじめ、深く知るのは葬儀の席。参列者たちが語る楽しい想い出に、その人本来の価値がみえるような気がした。―「お父さん、あなたは本当に素敵な人たちに囲まれ、あなた自身も最高の人だった」と。この作品はもしかしたら"男のための童話"なのかもしれない。 【マイケル・エリス】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-10-27 04:08:39) (良:1票) |
55.封切り以来、てか情報を得てからずっと観たかったのに、なかなか観る機会がなかった作品。なんでもっと早く観なかったんだろうと後悔させられた作品。素晴らしいですね。 人の生き方、生き様、存在感… その人が生きた僅か数十年。それは歴史の中にちりばめてしまえば、あまりに短くほんの一瞬の出来事でしかないかもしれないけれど、語り継ぐことでそれを聞いた者の心の中にずっと生き続け、いつしか永遠の存在となり得る。的外れかも知れないけれど、私には、この作品のテーマは「存在」なのだと感じました。そして、「永遠」のものとなるためには、類まれな熱情と他者に対する徹底した人間愛が必要なのでしょう。どれだけ一人の人を愛せたか。どれだけ大勢の人を幸せにしたか。残念ながら、相手の求める本当の幸せをすべての人に与えることは不可能。けれど、例え一片の幸せでも、それを他者に与えることはどれだけ困難なことなのか。 いかにも「あめりか~!」って感じの作りだけれど、いかにも「来るぞ来るぞ~!」って感じの演出だけれど、泣けたなぁ。。。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-09-09 08:14:29) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 バスタブでの会話で夢から現実へと引き戻され、 街を再建した話で涙腺をやられ。 湖で父さんがみんなに手を振るシーンでキテしまった。 俺のヘレナボトム・カーター好きになるきっかけとなった映画です。 【ヘルメス】さん [DVD(吹替)] 10点(2007-07-25 20:14:05) |
53.ティム・バートン節炸裂の、あまりにも美しい映画。人間賛歌とは、こういうのを言うのでしょう。久しぶりに号泣したので、10点献上。 【金子淳】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-01-03 11:55:35) |
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【亜空間】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-03 23:49:47) |
51.《ネタバレ》 素晴らしい作品です。エドワードはとても勇気のある人です。故郷を旅立ち、異形の者を恐れず、スペクターのような魅力的な町にも留まらず、人生を最大限に楽しんでいます。そして世界でたった一人の愛する女性サンドラと結ばれました。私もそんなふうに思える女性と巡り会いたいです。でもそれにはエドワードのようにしっかり生きなければなりませんね。私はきっとスペクターから出る事は出来ないでしょう;。 話の主題は父と息子についてですが、息子は大きくなるにつれていつの間にか父親を一人の人間と考えるようになり、両者に微妙な感情が芽生えてしまうものです。私も父親の事を知っているか?と聞かれたら、けっこうドキッとしてしまいますね。そんな関係を〝ホラ話〟を交えて上手く描いていたと思います。エドワードは沢山の話をしましたが話すという事は伝達です。エドワードはウィルにホラ話をすることにより、彼の中で生き続けたかったし人生の素晴らしさを伝えたかったんだと思います。そしてそのホラ話の全てが嘘ではない事がこの話のミソですね。エドワードのは極端でしたが、ほんの少し見方を変えれば世界は変わり人生を楽しめるのだと思います。久しぶりに目頭が熱くなってしまった作品でした。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-15 17:34:57) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 親父のホラ話、そう言えば昔、うちにも似たような事が有ったなぁ~と思い出してしまいました。例えば、うちの親父は中卒なんですけど、「俺(親父)はもともとIQが高く、家が貧乏じゃなかったら東大なんか目じゃなかった、金が無かったから中学卒業して直ぐ働いたんだ!」と言う台詞を何度も聞いて育ったんですけどね、その遺伝子を受け継いでるわたくしが、東大どころか、二流の大学に入るのがやっとだった事を考えると“あれは嘘だったんだなぁ~”と思ってしまうんですけど、反面、30代半ばで事業を起こし、そこそこの成功を収めた親父を見ると“あのホラ話もまんざら嘘でもなかったかも?”と思ってしまう訳で、さらに親父の葬式の時、○○銀行やら某一流企業からの花輪や弔電が送られて来た時はさすがに中卒である親父を尊敬したもんです。ま~そんな訳で家のおやじも“ビッグ・フィッシュ”だったのかなぁ~と思うわけですな・・・ 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-07-13 11:19:30) |
49.こういうヒューマンドラマでも重過ぎないのが好きで、この作品はまさに重過ぎず、 感動できて大好きです。何度でも観れるし、何度でも観たいと思いました。 確かに普通に話すよりも少し脚色して話したほうがおもしろい事もあるし、バカバカしくてもいいと思う。悲しいはずなのに、幸せな気持ちで泣けました。 【あさ】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-04-23 07:44:25) |
48.《ネタバレ》 「ウォルター少年と夏の休日」のレビューページで対比して「ビッグフィッシュ」がとても評価されていたので、みてみた。前半は正直退屈だったけど、後半で、前半部分の意味づけがなされたとき、ガツン!ときた。なんていうのかな、先生、今までそんなにきつく当たっていたのは僕のためだったんですね!的な衝撃だった。ラストの、息子のほら話は泣けた。現実にはならなかったけど、お父さんの頭の中ではそれが現実になっていたはず。なにが現実かを決めるのは自分自身なんだ。幽霊はいるって思えばその人にとって現実はそうだし、いないって思えばまた同様だ。巨人(?)役のあの大きな役者がいたことは何かの番組で知っていたから、本当にいるんだよな、って思えた。で、そのあと体がくっついた双子の役者が出てきたとき、あれ?こんな役者もいるのかって思った。だけど葬式のときは体は離れていて、すっかり騙された。思い込みにやられた。バスタブのシーンについても、服を着て風呂に入るのが当たり前だったら、アレ?とか思わないんだろう。すべては自分の頭の中。良いことは悪いことにできるし、悪いことも良いことにできる。それは素晴らしい面もあるし、辛い面もあるんだと思う。あと、個人的に、息子さんには死んだあと自分が言ったことを実行して欲しかった・・・。 【透き通るBlue】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-17 06:40:25) |
47.フォレスト・ガンプという半ば自伝的な内容の映画がある。果てまたこのお話もそんな自伝に近い気がする。しかし、フォレスト・ガンプとはちょっと違うところがあるのではないか??まず、フォレスト・ガンプは主人公が主人公の人生を語り続けること。ビッグ・フィッシュは主人公をとりまく家族、そして主人公じたいが物語を語っていることである。さらにはビッグフィッシュにはその話しに、登場人物が言うように、「話しに幅がある」そして「嘘っぽい」ということがあるのである。映画の中では語り口が複数であることで視聴者を飽きさせることなく物語の中へ誘い、その物語の中ではストーリーの幅に魅了される。・・・見た後には自分もビッグ・フィッシュを釣れる気がするのだ。 【000】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-14 19:12:06) |
46.笑いに包まれた、暖かくてやさしい物語でした。エンディングへの伏線が素晴らしく、映画館でエンドロールが終わっても頬を伝うものがありました。最後には最高の形で息子に理解を得られ、葬式では関わった人大勢に弔ってもらって。涙はあるけれど決して悲嘆にくれるばかりの涙ではないはず。幸福な死。最大の理想ですね。 【スペクター】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-23 02:00:41) |
45.《ネタバレ》 自分が映画好きになった理由がこの映画を見たからだ。この映画の何かが自分を惹きつけた。とてもおもしろそうには思えないこの題名だが、見てみると納得する。むしろこれ以上とない題名になる。何が良かったかというと、やはりロマンチックだったことだろう。一面水仙のシーンや、数々の名台詞。最も印象に残っているのが、サンドラを最初に見たとき、時間が停止したあのシーン。すごく幻想的だった。そして何よりもエドワード・ブルームである。親父になってもロマンチスト。愛している人のことを知るために一所懸命働き、少しでも情報を得たら幸せになれる楽観的な人物。また愛している人のためならなんでもする人物。人一倍正義感が強く、決して自分のことだけでなく周りの全ての人を幸せにできる人物。自分の生涯の理想的な人物となるだろう。 【ばっじお】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-20 20:48:36) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 とても不思議な物語でした。「このあとどんな展開になるんだろう?」って感じでどんどんストーリーにのめり込んでいってしまいました。泣けたトコは、エドワードが死に際にウィルに自分の死に方を話して欲しいって言ってウィル考えた死に方を話し聞かせるトコ。ウィルはエドワードの話は全部作り話だとあきれてたのに、最後の最後に反対に自分が父に話す事によって父子の隔たりは無くなったんだと思う。 最終的に、エドワードの人生そのものがお話となり、みんなに伝え聞かせる事によって彼は永遠に人々の心に生き続ける。本当に素晴らしい。 |
43.《ネタバレ》 この映画を観る前と観た後ではモノの見方や考え方が変わってしまうと思えるほど素晴らしい映画だと思うし、観た事を自分の財産にしたくなるような映画だ。自分に息子ができたらこんな父親になりたいと、この映画を観た男の多くはそう思うのではないだろうか。 大切なのは「偽りのない真実」を語ることなのではない。大きな人生を望む「気持ち」や大きなものに手を伸ばすという「志」こそが大切なのだということをこの映画から教わった気がする。 「金魚蜂が大きいと金魚は2~4倍にも成長する」というのは、この映画を端的に表するいい例え話だ。もっとも「小さな池のデカイ魚は海に出ると溺れることもある」とセリフも、これもまたいい例え話だけど。 このような大きな考え方だけでなく、この映画の素晴らしい点は父と息子の関係だ。 息子の「本当の父親の姿を知りたい」「父親のことをよく分からない」と苦悩する気持ちも痛いほど理解できる。 そして、父親の全てを伝えたはずなのに伝わらないというもどかしい気持ち、一番理解してもらいたい人に理解してもらえない哀しい気持ちも痛いほど理解できる。 この二人の微妙に交差しない気持ちを観客が充分に理解することによって、映画のラストに向けて大きな効果・感動をもたらしているように思える。 大きな人間になるという気持ちや志の素晴らしさを息子に伝えたいと想う父親の愛情と、その大切な気持ちと父の愛情に気づいた息子の父親に対する愛情のベクトルが向き合ったときに息子が語る「奇跡なようなストーリー」には感動という陳腐な表現はしたくないけど、感動して涙が流れた。 また、エドワードがサンドラを想う純粋な気持ちにも胸が熱くなる。あまりストレートには描かれなかったけど、サンドラがエドワードを想う気持ちもバスタブ辺りのシーンでは充分に感じられた。 ところで、往年のバートンファンは本作をどのように思うのだろうか。バートンらしいけどどこかバートンらしくない映画に仕上がった気がする。「シザーハンズ」のように恋人を殺してしまうような、バートンらしさはあるけどやはりどこか毒気が抜かれている。ファンタジーなんだけど、バートンらしいファンタジー感も影を潜めている。しかし、本作は嘘か現実かなのかが分からないことを踏まえて、ややバートンらしさを押さえているのかとも思われる。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-08-21 20:19:28) |