8.《ネタバレ》 全編を美しい画で押し通す演出は、個人的には好きです。くどいくらいに語られるメッセージも重要だと思います。所詮、平和なんて人類にとって永遠の夢でしかない。だからこそ、しつこい位に伝えるべきものだと思う。・・・しかし、物語の裏に、かつての関東軍が見え隠れするのは何故? 私の妄想かもしれんが、これはキャシャーンという題材を隠れ蓑に利用して、○31部隊を描いているのでは? 話はそれますが、この作品の麻生久美子さんは美しすぎます。 【いさいさ】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-02-16 11:20:27) |
7.《ネタバレ》 これほどまでに悲哀と残酷さに満ちたヒーロー映画がかつてあっただろうか。そのあまりに過酷なヒーローの運命に対し、予想を覆された僕は大いに戸惑ってしまった。しかし、残酷な環境を打開すべく、自らの悲しい運命を打開すべくために立ち上がったヒーローの厳しい宿命としてこれほどふさわしい物語はない。常軌を逸するほどのビジュアルセンスで描かれた鮮烈で秀麗な映画世界は現実とはかけ離れているが、描かれる人間たちの悲しさ、テーマとして語られる人間の憎しみの螺旋の本質は限りなくリアルであった。そう、アニメ版「キャシャーン」と同様に作られていたヘルメット(ソーラーメット)をこの映画の主人公はついに被ることはなかった。それはこの映画のヒーロー:CASSHERN、しいては敵キャラも含めたすべての登場人物がただの人間であること、そしてこれが生身の人間たちの闘いであるということの象徴に他ならない。新進の映像作家が撮り上げたこの処女作を「散々たる」と安易に酷評することは実に容易である。事実、改善すべき箇所は大いにあろうが、僕はこの映画世界に溢れる確固たる厳かさにも似た空気感に圧倒されずにはいられなかった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-05-05 18:42:07) (良:1票) |
6.映画は芸術である。CASSHERNを観て再認識した。作品全体にオリジナリティーが溢れ、新しい刺激に満ち溢れている。映像、カッティング(編集)、音楽の使い方、どれも独自の世界観を創り、とくに或るルールに伴って表れる幾何学模様は神からの啓示であるかなような錯覚を生む。 ・・しかし・・・なぜ、劇場版とDVD版のBGMの使い方が違うんだ?私は劇場版のほうが好きだった・・・ 【クロちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-07-27 02:01:34) |
5.実はキャシャーンなんて知らないんですけどね。知らないほうがかえってクリアに見えるのかもしれません わからない人にはとてもつまらないと思います。 内容が難しいですから。それがわかったときこれがいい映画だとわかると思います。 戦争の悲惨さや人間の愚かさが感じ取れました。 のちのラストのシーンにもあるように皆が優しい時があったのに・・・・。 戦争は皆を不幸にします。悲しいことを繰り返すだけということに手遅れになる前に気がつくことを願っています 【甘口おすぎ】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-02-10 21:21:51) |
4.《ネタバレ》 宇多田ひかるのダンナが偉そうなこと言ってんなぁ~と、思いつつもまぁ話題だし30代の男としてはどうしても興味を引かれるキャシャーンだし、、ということでフラフラと観に行ったのだが、、。 最初から映像に釘付けでした。。たしかに後半のストーリーは微妙なところもあったけど、久々に衝撃的な映画を見た気がします。唐沢の演技もよかった。 前半のロボットとの戦闘シーンは必見。。 【レンジ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-09-18 00:17:38) |
3.最高である。よって10点。これほど真摯なバカ映画がこれまであったろうか。これほどアングラな大作映画がほかにあるだろうか。これほどファン層をコケにした確信犯がいるだろうか。「もー世の中やってらんねーよ俺たち今こんぐらいぶっ壊れてんのよ」的、2004年時点の日本人の心の病巣を心地よく抉った勇気に、その止まる事を知らないパッションに、傍若無人な態度に乾杯だ。キャシャーンの実写化の演出に、誰が新劇×太宰治で行こうなんて考える? しかもシャレんならんほどガッポリ予算かけて? セットは『未来世紀ブラジル』のリスペクトで? 「ブライキング・ボスは唐沢寿明で行こう」なんて言ったのはどこのどいつだ? このスタッフは世紀のバカヤロウどもだよ。ここまで徹底してバカなら最高だよ。本作は、日本映画界に久々に咲いた大輪のあだ花だと思いますですだ。こんなのがあるから、低評価作品のチェックは手が抜けないのだ。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-09-08 10:36:53) (良:2票)(笑:2票) |
2.最初にゆーておきます。キャシャーンはアニメ再放送で小さい頃観たことあってなんか好きでした。んでこれはレンタルして観ました。色々酷評もあったんで、かなりの覚悟を持って観たんですが、俺はどーやら感動しました。てゆーか泣きました。特に最後の皆がなんとなーく幸せそうにしてる映像に(こーゆう演出弱いです)。特撮も、もっとしょぼいんかと思ってましたが、邦画としてはかなりがんばってると思います。ただ酷評されてる部分も理解できます。多分、これのターゲット層はかなり狭いと思います。つまり、荒唐無稽なSF好きで、めまぐるしいデジタル映像も嫌いじゃなくて、邦画もハリウッド娯楽も好きで、単純で直接的なメッセージも嫌いじゃなくて、好きなアニメの設定が大幅に変えられてもそれを大胆なアレンジとして受け入れられて、雰囲気で泣けて、それでいて淡々とした展開で長くてもCG画像なら観ててもあきなくて、悲惨な物語も好きで、出てる俳優さん皆好きで、多少わけわかんなくても、なんか勢いで楽しめて、説明台詞も気にしなくて、この映画の予告映像観て、めっちゃ観てみた~いって感覚が最高潮に達してる状態な人向けです。俺がそれでした。自分のツボがよくわかんないですが、これはデビルマンも実際観てみなわからんかもしれんな~。 【なにわ君】さん 10点(2004-12-05 01:14:41) (良:5票)(笑:2票) |
1.同じ映画を映画館で四度も見たのは生まれて初めてでした。細かい事を挙げればキリが無いですが、それを補って余りあるパワーを感じました。こういった既成の枠にはまってない映画をもっと観たいです。個人的には、Pグリーナウェイ氏の映画と通じる部分も感じましたが、これだけのエネルギーを感じる作品は稀なので、次回作にも期待したいです。 【スプリガン】さん 10点(2004-05-01 00:44:33) |