6.TVでダヴィンチコードを見た直後に、キリスト教を復習したくなって鑑賞しました。
物語というより、映画の手法を借りたドキュメントのようでもあり、《イエスに密着~十字架までの12時間~》という感じでもあります。
さて、この作品を鑑賞すると、イエスの持つカリスマ性は伊達じゃないということだけは分かります。
それは、監督が真実をギリギリ可能な範囲で伝えるべく、イエスのやさしさや慈しみ、与えられた痛みや迷いを逃げずに描いたからです。
でも、だからこそ、キリスト教の愚かさ・醜さといった面にも繋がってしまうのかなとも感じました。(ダヴィンチコードも、そういった部分が描かれていましたし)。
また、当時の語のみで作り上げた点や一部字幕が無い等、監督のこだわりも見事です。
監督の、ある種の使命感をすごく感じました。
よって、宗教観が希薄な日本人は共感を持ちにくい面があると思いますが、10点を付けるべき作品だと思いました。