1.《ネタバレ》 多分、自分はこんなのに一番弱いんだと思う。いつのまにか自分がセザールになってました。映画ってすごいなあと思うのは、映画を通して登場人物になれると同時に自分の人生も思い出す事が出来る事だと思う。自分の思い出を映像化する事は簡単に出来ない事にも関わらず、いろんな記憶を呼び覚ましてくれるヒントになる。映画によって自分の人生を豊かにするってこういうことなのかなあと感じた作品。このお話では10歳半の子どもを主人公にする事によって大人特有のいやらしさを感じさせないで純粋に思ったままというところが良い所だと思う。同じ題材で18歳という設定だったら・・・なんだか妙にいやらしい(エロチックなやらしさもあるかな)でも、誰の心にも10歳半の頃と同じ純粋な気持ちはいつもあるはずです。映画を見ながら自分の人生のいろんな年齢のいろんな場面を思い出させてくれる良い映画です。