15.《ネタバレ》 ヘレンの家族は愛情豊かであったが、障害者ヘレンの接し方がどうしても解らず放任していた。そこに現れたのがサリバン先生。なんと粘り強い心ある先生なんだろう。本当に手を焼くが最後にはヘレンが人とのコンタクトを理解したではないか。心打たれました。家族は直ぐに甘やかしてしまって好きなようにさせて観ていると苛々してしまうが、本当にやり方が解らずこうなってしまうのは、よく理解出来る。子供にも是非観せたい素晴らしい作品。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 10点(2019-09-15 23:43:38) |
14.《ネタバレ》 小学校低学年の頃だと思いますが、日曜洋画劇場で見たのが最初。そもそもなんで見ていたのかよく覚えていませんが、とにかく引き込まれて目が離せません。時間を忘れて見入っていました。途中のCM中にふと気がついたら、私以外の家族は翌日に備えて布団の中。しかし今さら寝ていられないと、最後まで見通しました。あの「ウォー」の場面では大感動。やはり、見ていてよかったです。おそらく、映画を見て感動したのはこの時が初めてでしょう。振り返ると、その後洋画劇場をさかんに見るようになり、中学時代は「ロードショー」誌を愛読し、今ではこんなサイトに投稿しているのも、あの時の感動があったからだと思います。私にとっての映画の原点であり、決して忘れることのできない一本です。 久しぶりに見ましたが、わかっていても最後は感動します。私は映画やドラマを見てもまずほとんど泣かないのですが、今回は涙があふれてきました。まだまだ自分も感受性が鈍っていないと自画自賛。誰が言ったのか、「人は人間として生まれるのではない、人間になるのだ」という言葉がありますが、まさにそれを表した映画です。人間らしさとは何なのかという大きな問題を、重くなりすぎずに提示している名作。 【アングロファイル】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-09-22 21:12:12) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 いつか自分の子供に見せたいと思いながらも吹き替えものが見当たらず「まだ字幕は辛いだろうな」と時期を待ち続けていました。学校で何か学んだのか、子供の方からヘレン・ケラーのことをいろいろ聞いてきたもので「これは時なのかも?」と10歳の子供に字幕で白黒の映画を恐る恐る鑑賞させてみました。こちらの不安などものともせず、いささか大げさなオープニングが功をなして引き込まれる引き込まれる。やって来たサリバン先生を部屋に閉じ込める悪ガキっぷりに、先の展開が楽しみになったようで、成り行きを見守りながら茶化すお兄さんのジョークも手伝って、ハマったようでした。食事の躾のシーンは、もちろんもう目が釘付け状態で、二人きりの言葉のない攻防だから字幕に煩うこともないし、ドリフのドタバタを観るようにギャハギャハ笑いながらも、実在したヘレン・ケラーという人物の持った障害(+親の哀れみ)がどれほど人間としての質を蝕むものかを感じ取っていたようです。凄まじいタイマン勝負のあとも、わが子の集中力は持続し続け、世の中のもの一つ一つに名前があることにヘレンが気づくラストまでじっと見入っていました。今どきの10歳を最後までつなぎとめられる白黒の字幕映画って、そうないと思いますし、大人の自分は何度鑑賞しても笑って泣いちゃう感動作です。力強い作品! 【だみお】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-22 12:13:30) (良:1票) |
12.キャスト アン・バンクロフトとパティ・デュークの演技は圧巻。 涙なくしてみれぬ作品です。 【norainu】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-12 03:58:15) |
11.まさに奇跡のような演技と演出です。この両親の甘やかしてると非難されるヘレンを思う気持ちも理解できるし、サリバン先生の不幸な生い立ちと教育への姿勢も理解できる。ましてやヘレン自身の苦悩やいらだちも当然のごとく伝わってくる、と正に三重苦の状態から歓喜の瞬間を迎える流れが素晴らしい。その後の実生活においても奇跡のような人生を歩んでいる二人の女性に比べると、今日飲みすぎて、明日仕事に行きたくないなと思っている自分の何と情けないことか。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-21 23:50:37) |
10.《ネタバレ》 この映画が、自分にとって白黒映画の面白さを決定づけた作品です。目が見えず耳も聞こえず言葉も話せない、”3重苦”のヘレン・ケラーについて、昔、小学館の漫画で読みました。その時は普通に感動しました。そして本作、主役のパティ・デュークの、とても15,6歳とは思えない力強い演技力に度肝を抜かれました。サリバン先生がヘレンを特別扱いせず、一人の人間として、光も音も意思も伝えられない少女に接していく姿は、いざとなったら私だってできる、などと簡単には言えない凄まじさを感じました。同情や憐れみをかけることが愛情ではなく、秩序とルールを守ることを徹底させることがヘレンに対する愛情であると切々と説くサリバン先生の執念が感じられました。食事中にスプーンの使い方とナフキンのたたみ方を教えるシーンでのヘレンとサリバン先生の格闘は、映画史に残る名場面です。ラストの”水(water)”という言葉を理解するヘレンと大きくうなずいて褒めてあげるサリバン先生のシーンを観て、泣かない人はいないと思います。アカデミー作品賞は惜しくも『アラビアのロレンス』に持っていかれてしまいましたが、この映画の仕上がりは完璧です。この作品以降、肉体や知能、精神に障害を負った人々を題材にした『レナードの朝』『レインマン』『フォレスト・ガンプ』『ビューティフル・マインド』など、多くの名作が製作されていますが、未だにこの映画を超える作品に出逢ったことがありません。おそらく今後も現れることはないと思います。ところで、6月6日に、サリバン先生役のアン・バンクロフトさんがガンでお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-25 15:30:39) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 泣きました。最後の、ヘレンの知識欲が爆発するようなシーンが素晴らしかったです。 【よしふみ】さん 10点(2004-10-19 01:38:19) |
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8.《ネタバレ》 初めて見た白黒映画でした。あの壮絶な殴り合いだけでもインパクトありすぎです。誰が見ても絶対見入ってしまうハズ 【ムート】さん 10点(2004-06-15 23:45:31) |
7.最近亡くなった祖母の思い出写真を眺めていたら、ある1枚の写真を見て驚きました。それはなんと、ヘレン・ケラーとサリバン先生が映っている生写真だったんです。母に聞くと、ヘレン・ケラーが来日した際に祖母の女学院に来ていたらしいと言うのです。もちろん、初耳だったのでそれはもう驚きました。その写真はと言うとなんとも時代を感じさせるようで、体育館のような舞台の演壇に立ちなにか講演をしている様子です。サリバン先生・ヘレン・通訳する方が立っていて、皆さんとても穏やかで、それはもう和やか雰囲気が感じ取れます。今やもう誰もが知っている有名な方ですが、彼女達はただならぬ壮絶な努力をなされたからこそ、そこに立っているのだと思いました。幼少時代に三重苦を合わせ持ち、沈黙と暗黒の中で育ち、本能的な欲望だけで行動し、まるで野獣のようになってしまったヘレン・ケラーは、外の世界を完全に拒絶し、それはもう恐怖感と孤独感・喪失感の固まりだったことでしょう。そこにやって来たサリバン先生。そこから始まる毎日毎日の壮絶な戦い。時にはつけ離してでも、何とかヘレンに外の世界を理解させようとするサリバン先生の愛情。そしてラストの「w・a・t・e・r」の一言。感動とは、奇跡とはこのことを言うのですね。あの「w・a・t・e・r」の一言は彼女達にはどう感じ、どんな存在だったのでしょうか。きっと私たちには計り知れないものだったに違いありません。そして、その瞬間からサリバン先生とヘレンとの間には何よりも代え難い太い絆で結ばれているに違いないと、私はその写真を手に取りながら感じました(これは映画とは思えない出来)。亡くなった祖母にこの写真についていろいろ話を聞きたいのにもう聞けないのだと思うと後悔してなりません。 |
6.この衝撃をどのような言葉で表現したらいいのか。自分たちが如何に多くのものを「当たり前のように与えられている」のか、を考えさせられる作品となっている。ヘレンの一挙手一投足がリアリティの高さをすさまじい程に表現している。全てには「名前」があることを理解させる、それを知らない人にその概念を教えることがどれだけ困難であるかを。ほんの小さな契機が彼女を掘り起こしたラストシーン、感動しました。 文句なし10点献上。 【epitaph】さん 10点(2004-03-10 10:15:13) |
5.《ネタバレ》 サリバンがヘレンにテーブルマナーを教えるところは、下手なアクション映画より、刺激的だった。 ほとんどヘレンVSサリバンの戦闘のように見える。 この段階ではサリバンのやっていることはヘレンに勝ち目のない戦いを挑んでいるようで絶望感すら漂っていた。 観ているほうも実話だから結果は分かっているはずなのに、こんなに手ひどくヘレンにやられているサリバンを見て「どうなるのだろうか?」と不安に思わずにはいられないと思う。 しかし彼女は諦めない。 時には、自分の雇い主であるヘレンの両親を恐れもせずに批判する。「優しさがこの子を駄目にしている」とサリバンは言う。 ヘレンの両親は何度もサリバンを解雇しようと思っただろうか分からない。 だが彼女がここまでヘレンのために頑張るのはお金のためじゃないことは明白。サリバンをここまで突き動かした原動力は、彼女自身の子供時代の苦労が関係しているように見えた。ヘレンを助けたいという想いがとても伝わってきた。 この映画にはそのようなサリバンの人間としての側面が上手に描き出されているように思う。 さて、この映画の「奇跡の人」とは誰のことを言うのだろうか? もちろんヘレンケラーのこと。 しかし私には困難なことに立ち向かい、見事に成功したサリバンその人が奇跡の人だと思う気持ちが強い。 【花守湖】さん 10点(2003-10-14 20:27:45) (良:1票) |
4.伝達手段が一切ない三重苦の少女に、一体どうやって“ことば”というものがあるという事を教えるのか。まさに神がかりというか、奇跡を起こすしかない。それは、指文字という手段があることにはあるが、そういう技術的な問題は実は二の次に過ぎなかった。何よりも大切なもの。それは“愛”だった。時には闘いのような偽ざる“愛”が奇跡を起こすということを、この映画では訴えたかったのではないだろうか。誰しも人間の本能として持っている「知りたい。克服したい。」という欲求。アニー・サリヴァンはヘレンにそれを満たした時の喜びと感動を、ただただ味わって貰いたい一心なのだ。それ程までに彼女を突き動かすものは、自分自信がかつて障害者であり、それを乗り越えた時の喜びと感動を体験したからであろうか …。彼女にしてみれば、絶望ともいえる障害を持つヘレンにそれを教えるということは、まさに天命として受け取っていたのかも知れない。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-07-05 20:33:51) (良:2票) |
3.あまりの衝撃に言葉を失いました。迫真の演技とはまさにこの作品をいうのではないでしょうか。絶望からの一筋の光、それを与えてくれたサリバン先生、感動以上に人生の糧にもなる名作です。 【旅立ちの日】さん 10点(2003-05-23 09:09:05) |
2.高校の英語の時間に観ました。凄いです。映像で迫力があるのとは全然違います。 【cocooon】さん 10点(2003-02-21 12:04:00) |
1.ヘレン・ケラーに関しては、目が見えない、耳が聞こえないため心も閉ざしてしまったなど彼女の苦悩は良く知られている。だが、この映画はヘレン・ケラーの無教育故のわがままで凶暴な面を表現し、教育をまかされたサリバン先生の壮絶な教育を描いた点が優れている。いままでの「可愛そう・・・」といった陳腐な感想はこの映画を見た後は出てこない。教育をしないことの残酷さ、サリバン先生の親ではない故の苦悩、本当のヘレン・ケラー物語はこの映画である。 【ゆたKING】さん 10点(2003-02-09 23:32:54) (良:2票) |