1.………見終わってしばし呆然。こんなのってあり?
現時点で、今年ナンバーワン邦画だ。
鑑賞翌日に、漫画喫茶で原作読破しました。
何とかネタバレなしで感想を。
まず、素晴らしかったのがキャスト陣。
原作以上に気持ち悪くオドオドして気持ち悪く、明日なき暴走を見せる生々しいどうしようもないヘッポコオーラを見せた峯田くんは素晴らしかった。
そして、純真無垢な笑顔、軽蔑の表情、やさぐれた表情、無感情な相手へ接するときの話し方、その他複雑な感情うずまく一筋縄ではいかないヒロインを演じた黒川芽以は堂々と演じており、そら恐ろしささえ感じた。
その他、脇役にも全く隙はなく、配役がまさにパーフェクト。
個人的には超大絶賛な一本だが、決して万人には薦めない。
かなり笑える部分も多く、笑い声も結構あがっていたが、笑いのシーンはほとんど汚い下ネタ。それを差し引いても、この映画からは吐き気がするほどカッコ悪い男の、臭~い我慢汁の匂いがプンプンするのだ。
「恋なんて楽しいわけねーだろっ! 苦行だ! 恋なんてクソだっ!!」
と時には言いたくなるような気持ちを抱えたモテない男にこそ響く、果てしなく痛々しい恋の物語。
決して目を背けないでください。