8.《ネタバレ》 今まで私が素晴らしいと思った映画は何だったのだろうか?!
「白鳥の湖」と聞いて、ちょっと嫌だなと思ったのは、始まりの1分もなく、1時間40分全てを観賞し終えて、これほどアッという間に終わってしまった作品はありません。最近の映画は2時間を超えるものが多いですが、これだけ無駄のない作品に出逢えたのは何年ぶりのことか。
主人公一人の妄想?
妄想、妄想、妄想…。いいじゃないですか?私は毎日妄想に浸っています。
妄想に浸り、現実を見ながら、何が大切で何をしなければならないのか、この映画の主人公は葛藤し続けていきます。
お笑いタレントのエガちゃんが、この映画に10点付けていた理由がよくわかります。
SM的なことを言った評論家もいたらしいですが、私はこの自虐的な監督と趣味が合うみたいです。
完璧なプリマ(主役)なるため、主人公が崩壊していく様は、私には美しく思えてなりませんでした。やはり題材は「白鳥の湖」でよかったんです。
ナタリー・ポートマン演じる主人公ニナが、愛するステージママと敬遠するリリーを天秤にかけ、道を踏み外していく過程は、とても面白い!
ナタリー・ポートマンはヘップバーンのように美人でした。私には20代前半にしか見えません。反対に「エイリアン」を観た時、こんなに可愛い子がいるんだとビックリさせられたウィノナ・ライダーはオカマにしかみえませんでした。ウ~ン…。
私にとって今年一番最高の映画は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でしたが(どちらの主人公も崩壊的ですが…)、軍配はこちらに上がりました。
字幕、吹き替え、共に「パーフェクト」です。