1.どうしよう???
好きになっちゃ駄目な映画を好きになっちゃった。
ベタだし、すべってるし、恥ずかしいけど、どうしようもなく好きです。
これだけ駄目な要素が満載なのにそれでも好きでいられるというのは、もう運命の出会いとしか言いようがない。
冒頭ユニフォーム姿が凛々しくて、僕としてはもうそのままでOKではあったけど、恋のサクセスストーリーを歩んでどんどん可愛くなっていく過程も良かった。
主演に新人を起用するなら両親や教師といったところにベテランを配してがっちりサポートするもんだと思うけど、映画デビューという壁を乗り越える為のコーチらしきキャストが見当たらない。
ざっと見渡す限りキャリアだけは長そうな温水ですら足を引っ張ってるように思えてならなかった。
次から次にすべるお笑い芸人の小ネタにもめげず、そんな四面楚歌の状況下でも我が道を突き進み困難を乗り越えていく姿に感動すら覚えます。
見え見えの予定調和なラストシーンも一生懸命に頑張ったご褒美なのかなと思えて微笑ましかったです。
基本的におバカコメディなので真面目に見ちゃいけなかったのかも知れないけど、恋に落ちるまでの過程とか納得できたのですんなり感情移入出来たし、一生懸命に頑張っていればきっと夢は叶うというテーマに共感も出来ました。
ラブコメとスポ根を融合させたラブ根という新たなジャンルを切り開こうとした意欲作とまで言ってしまうと褒めすぎか?
これからの人生で好きな映画を聞かれる度に高校デビューと答えなくちゃいけないのは恥ずかしいけど、好きになってしまったものは仕方ない。
この作品が好きなんじゃなくて、大野いとに恋してしまっただけという可能性も否定できないけど、これ以外の大野いとを知らないので真相は定かではない。
あと、少女漫画とかほとんど読んだことないけど、これは原作も読んでみたくなりましたよ。