1.《ネタバレ》 怖い、恐い。怖がりな自分にはトラウマ級に怖かった。兎に角真似っこのモキュメンタリー全盛で、ホラー飽和状態のこの時代にまだこれだけ演出出来る事を示し、記憶に残る1本となる事間違いなしの恐い怖い傑作ホラー。ただ、ザラついた8mmのアナログフィルムの映像質感は不気味な不協和音と共に見せられちゃそりゃ怖いわ!と反則に近いですけど、ドラマ部分の演出もかなり秀逸。基本に帰った様に、兎に角最小限の光源に絞り、何時何が起こるのか?という不安を煽り続ける暗ーいシーンが非常に堪える。そして暗い書斎で一人殺人フィルムを鑑賞するイーサン。そのアナログの質感と暗さがボディブローの様に後半へ響いてくる。そしてここ、暫くフィルム映像が出てこず、忘れかけてた頃に間を開けてあの『芝刈り』のフィルムが登場する。家族の団欒を家の外から撮影、そして…。これは完璧に計算されてた編集の賜物ではないでしょうか?この予測出来なかった唐突さが強烈で、正直トラウマ級で、ちょっともう一回見る勇気が…。イーサン・ホークの過剰一歩手前の演技も良く非常に映画に入り込めました。これから鑑賞する方々へ。必ず部屋を暗くして見て下さい。可能ならホームシアター、サラウンド環境が整っていれば直良です。僕は恥ずかしながら、ラストまで暗いままで見てられなかったです。(笑)