1.《ネタバレ》 泣いたよ、俺は・・。こんな志の高い監督が日本にいたのかと・・。阪本順治監督は「KT」以来、注目してたけど、どこかキネ旬の優等生という感じがしてた。でも、違う。この人はホンモノです。でなきゃこんな格調高い社会派経済映画が撮れるものか!何故この作品が、2013年度のキネ旬ベスト10に入らないのか?憎みつつ一緒にいるみたいな変なラブストーリーが入ってるくせに、なぜこんな本物が入らないのか?それにしても日本には世界に誇るものがまだあった、と思った。社会派ドラマだ。アクションの合間に最近の時事問題がちりばめられてる程度の娯楽社会派ではない。正統派社会派ドラマだ。エンドロールを観てたら、原作は福井晴敏さんだった。「亡国のイージス」以来、このタッグはいいね。最後の国連の演説は、僕にはルメットの「評決」のようにも思えた。青臭くて何が悪い!最高のキャストで、最高の見せ場で、これこそ映画ですよ。まだ阪本順治監督が、この国にはいた!ラストのラストは、阪本順治監督の次回作にでもとっとてほしかった。日本財政破綻のドラマを創ってくださいよ、そしてキネ旬ベスト1取りましょうよ!阪本監督!!!