1.《ネタバレ》 僕の中では中国の警察ってのはめちゃくちゃ怖くてヤバイってイメージがあって、それと同じくらい犯罪組織も無茶をやりそーで怖いってイメージがあって、つまり上も下もヤバイって感じなんだけど、この映画は、そんな中国が舞台の警察VS麻薬犯罪組織を描いたもの。この映画では、やっぱ中国の警察は怖くて、だからこそ強くて頼りがいがある感じで、ちゃんと描かれていて、もうのっけから、麻薬犯罪組織がすぐに潰されそうでして、なんか麻薬の精製工場を取り仕切ってる耳が聞こえない聾唖の兄弟が出てくるんだけど、こいつらなんて、ヘラヘラヘコヘコしてて、こんなん、すぐに工場が強制捜査されて終わりだろうって感じで、見てたら、強制捜査時に、兵隊みたいな中国の警察が突入したら、そんな聾唖の兄弟が突然豹変し、銃をものすごいかっこいいポーズでバンバン撃ち始め、めちゃくちゃ強いの。大量の中国警察がドンドン死んじゃうの。あんなヘコヘコしてた奴らが、警察の弾には一つも当たらず、めちゃくちゃ強い、このギャップ。ギャップに女性は弱いってゆーけど、僕もギャップにはシビレルアコガレルー。聾唖の兄弟、めちゃ魅力的やん。他にもこの映画では、面白いアイデアが色々あって、主人公の一人である麻薬の犯罪者の男が警察に捕まり、病院でちょっとしたスキに逃げるシーンがあるんだけど、あんな所に隠れる犯人初めて見たわ。あと、もう一人の主役である刑事の親玉が犯罪組織に近づくために暗黒街の人間に化けるんだけど、麻薬を買う方と売る方どちらにも化けるってのも他の映画ではあんま見ない。しかも、正体をごまかすために麻薬をやっちゃうんだけど、それを抜く方法が凄まじかったなー。麻薬組織のボスが本当は7人いて、7人で一つのボスになりすましてるってのも漫画みたいな設定で面白い。でも、この映画の本当の凄さは、クライマックスの銃撃戦。バスから麻薬犯がすでに倒れて重症の女性刑事をバンバン撃つのもすごいし、強そうだった中国の刑事たちがバンバン死んでいくのも凄い。そして主役の犯罪者の男のクズっぷりが、それに輪をかけて凄い。あんな状態から、普通、主役ともあろうもんが、降参して生き延びようとするかね。