1.《ネタバレ》 本編が勝手にぶった切られた方の分は未見。序盤は今からニトログリセリンを運ぶ映画とは思えない普通のアクションだったりドラマが展開されるのでこれほんとに「恐怖の報酬」なんだろうかと少し不安になったが役者がそろっていざこれからという展開になるとこの後どうなるのかというワクワク感と面白さがものすごかった。CGを使わずリアルを追求したウィリアム・フリードキンの徹底っぷりは見事なもんでオリジナルのクルーゾー版の方ではちょっとしたユルユル感があったけどこっちは一切なく怒涛の攻めでこんな映画が70年代に作られていたのかと思うとほんとに驚きで仕方がない。吊り橋にしろ巨木爆破にしろジャングルの中に密林にしろよく撮影できましたよね、これ。映画を作る執念が随所に見られますがこれを4Kデジタルリマスター化するために東奔西走したフリードキンの本気の執念はお見事。文句なしの今年最高の映画でした。