2.《ネタバレ》 イギリスにはこの映画とレイモンド・ブリッグスの「風が吹くとき」の二つの核戦争・核爆発を取り扱った作品がありますが後者の方は核兵器について1mmも知識を持たない老夫婦を描き、絶望感はあるもののまだ人間の顔に笑顔があるだけ見ている人にとって希望もくそもないが夫婦の中ではどこか心の奥底にかすかな希望がある笑顔だろうがこの「SF核戦争後の未来・スレッズ」に関して言えば笑顔なんか一切なく絶望感しかない、広島や長崎に落とされた核爆弾とは比にならない国の姿をありのままに描いてるのはほんとに凄い。壮絶なる人間同士の生き乗る姿と情け容赦なしに襲い掛かる飢えと恐怖をセリフはもとより描写だけで描けているのはリサーチが完璧にできているのだろうか最初から最後まで、そして未来まで絶望しかない。色々バッドエンドな映画がありますが、リアリティを追求したこの映画に勝るものを探すのは大分難しい。