2.《ネタバレ》 実はこういう映画が結構好きな僕ちんであります。田舎者が見知らぬ土地の親戚を訪ね、そこであか抜けない行動をしているうちに、知らないうちに大変な事に巻き込まれているという設定は、自閉症を患っている自分が結構体験したことに似ている。ですから親戚とだっこだっこするシーンから、チンピラに追われてガラスを投げられるシーン(旅先の興奮した夜に、外でブルンブルンとなるバイクの音つうきっかけがいい)、駐車場での追っかけっこ、マフィアが絡んできてダイヤがどうのこうので、ホバークラフトが突っ込んできて・・・という流れは、破天荒で映画のストーリーはなってないとも言えるが、逆をいえば「所詮映画じゃん」というものがなく、観客である僕のボンクラな日常からいつの間にか画面の中のヒーローと(ウルトラマンとハヤタ隊員みたいに)一体になっているというような、逆をいえばヒーローになりたいという僕の持っている厭らしき妄想的願望を叶えてくれる作品ではないかと思うのだ。そしてこれを可能にしたのが、しょっぱなのどうでもいい結婚式シーンや、敵を殺さずギャグみたいに倒すシーンなのではないかと思う。映画のバランスはともかく、観客と一体になったヒーローが残虐な敵とはいえ人を殺すと矛盾が生じてしまう。そして気持ちい勝利の後エンドールのメイキングで映画だったのだと再び確認する。これが僕のジャッキーの鑑賞法。明らかに公平中立性を欠いた間違った鑑賞法です。