1.ドキュメンタリー映画です。これ。脚本があったとしたらこんなふうにはならないはずです。もう最初っから号泣なんですけど。子供の表情をみているだけで泣けます。先生の言葉を聞くだけで泣けます。しかし別に場面は劇的な展開があるわけでもなく、ただ小さな(本当に小さな)小学校をカメラが追い続けるだけの映画です。だけど感動せずにはいられない。この映画の前では「感動」という言葉も、陳腐なものに変えられてしまう。それほど、たったひとりの先生と13人の生徒たちが美しすぎるのです。この先生はほんとうに素晴らしい。これほど生徒に慕われている先生はいるのかな?自分はこの先生ほど生徒のことを思っているのだろうか?(ぼくは教員です)。これほど愛情に溢れ、ただ怒るだけではなく諭し、時に厳しい言葉で毅然とした態度を示す先生はいるのでしょうか。ほんとうにすごいよ。僕が諭されたよ。教育の原点を見た気がします。何を観なくても、この映画だけは全ての大人に観て欲しい。そういう映画です。