12.《ネタバレ》 <原作未読、オリジナル版(1939年版)も未見> 伏線があっての最後、この流れは見事だが、決してそれだけではない映画。二人の、いろいろ問題はありつつも、なんだかんだで幸せな日々。爺さんを加えて三人で語り合った夢の農場のこと、忘れられない。悲しい結末だからこそ、あの日々が殊更輝いて見えるのかな。一切の無駄がない脚本、俳優陣の素晴らしい演技、そして美しい映像、これぞ名画だとしみじみ感じ入った。満点です。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2015-10-14 19:21:02) |
11.リメイクをまさかの出演者自身が手掛けた作品、レニーがどうしてもかわいそうで仕方ない。ラストは思わず、マジか、となってしまった |
10.原作に思い入れがあるので採点甘いかも知れない。でも、その思い入れを少しも損なうことなく映像化されていたことに感激した。やっぱり文句なく素晴らしい作品だと思う。シニーズの演技もさすがだが、マルコビッチの怪演ぶりには恐れ入る。彼にとっても役者冥利に尽きる作品であろう。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-04-16 14:32:56) |
9.ゲイリー・シニーズ、ジョン・マルコビッチの演技が素晴らしい。役者なんです。役者とはこうあるべきなんでしょう。脚本も無駄が無く本当に素晴らしい映画です。原作は読んだことがありませんが、一度読んでみたいと思います。 【レモン】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-14 22:01:13) |
8.《ネタバレ》 シニーズの監督力とマルコビッチの演技力。この2つの才能にただただ圧倒されるしかなかった作品。シニーズはジョージ役を舞台でも演じていたそうだが、その間に映画化に向け構成を練りに練っていたのか、これ以上はないと言ってもよいほど完成度が高く仕上がっている。一見地味で、盛り上がりに欠けるように思われるが、だからこそ1930年代の西部男達の野性味が際立つ。観客は、過酷ではあるが汗して労働する彼らに魅力を感じ、ジョージ、レニー、キャンディ3人の小さな夢に共感し始めたその時、どん底に突き落とされる。そして最後にジョージが取った行動…。彼が引き金を引く前に、レニーに夢の農場の話をさせるラストは、涙を止めることができなかった。 |
7.《ネタバレ》 ああいう状況の中でも夢を持って生きている二人がとてもよかったです。優しい目で人間が描かれていると思います。マルコビッチ、素晴らしかった。 小粒だけど良い作品という感じ。 【ぷー太。】さん 10点(2004-03-21 20:04:57) |
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6.《ネタバレ》 素晴らしい!途中のエピソード(老人がずっと可愛がっていた老犬を、他人の手によって安楽死させ後悔した事、レニーがねずみや子犬を可愛がりすぎて死なせてしまう事)が、ラストの伏線としてうまく活きている。何と言っても素晴らしいのは、ジョージの複雑な心境をゲイリー・シニーズが深い演技で上手く丁寧に表現していること。彼の物悲しく切ない表情と、無邪気に夢を語る時の表情が見事!監督としての手腕も素晴らしく、時々挟まれる麦刈りなどの労働シーンや蹄鉄投げのシーンは、牧歌的で純粋な雰囲気が出ていて才能を感じてしまう。最後のシーンの間の取り方なども、押し付けがましくならないよう、絶妙な形に仕上がっている。一口に「感動」とは表現できない、静かな心のざわめきを感じた。完璧! 【ちゃか】さん 10点(2003-12-26 09:29:49) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 本当にすばらしい作品でした。シェリリン・フェンが役名もないこの役を選んだ理由がわかります。自分の土地を持たない季節労働者にとってはレニーはたしかに重荷ですね。皆、自分が生きるのに精一杯だ。うん、私もジョージにとってレニーは自分の存在価値を確認できる唯一の人間だったように思います。しかしちょっと目を離すとやっかいなことをしでかし追われる身となる、ここが難しいのね。ジョージは常に葛藤していたと感じる。あの老犬とレニーが重なってしまった。老犬はレニーの運命を予知するものだったと見終わって気づく。ジョージにしてみれば、ほかの人間がやるくらいなら自分が、という想いが強かったのでしょうね。この作品が初見だったゲーリー・シニーズはメジャーな娯楽大作に出る前の、いちばんオイシイ時だったと今にして思う。そしてマルコヴィッチの化け振りにはいつも驚かされます。知的障害者を演じた場合、辛口な批評をされがちだけれど、余裕さえ感じられるマルコヴィッチの演技はパーフェクトでした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-11-06 01:24:22) |
4.《ネタバレ》 素晴らしく、悲しく、かつ恐ろしい映画だ。人間は、邪魔な他者を排除することによって生き延びてきたのだという、お綺麗な社会の中で忘れ去られていた現実を、まざまざと見せつけられた。ラストのジョージの行動を、善とも悪とも描かずに、ただ深い悲しみで描いたことにより、切り取られた人類の歴史の中のある現実のひとつの悲劇が、胸に痛みを残す。「人は泣きながら生まれてくるのだ」という言葉を思い出した。レニーもジョージも、牧場主もその妻も、泣きながら生まれ、少しの楽しい出来事と、たくさんの辛い出来事が起きる人生を、悩みながらも生き、けれどその生はふとしたきっかけで、紙切れのようにちぎれてしまう。生命を持つものなら誰もが感じながら、忘れたふりをして日常を送っている哀愁に、正面から向き合った、勇気ある作品だと思う。スタインベックの世界を表した色調も素晴らしかった。 【ともとも】さん 10点(2003-09-25 11:03:10) (良:1票) |
3.個人的ゲーリーシニーズ出演映画最高傑作。もう主演の2人の演技は申し分がありません。最高です。ラストのゲイリー・シニーズの顔が切ないような、仕方がなかったような顔が忘れられない。でも、かわいやりすぎて殺してしまう性行ってどこかで聞いたことあるなぁ・・・。 |
2.最初は説教臭い映画かな?って思ったけれども、そうではなかった。ちっとも押しつけがましくない。そこがいいですよね。ジョン・マルコヴィッチがハマりすぎました。満点。 【クー】さん 10点(2003-03-25 05:56:47) |
1.2人の演技が本当に最高ですね!究極の男の選択!これを悩む役をやらせたら、この映画のゲイリー・シニーズにかなう者はいないんじゃないかって思うほどです。まさに適材適所。 【ピルキー】さん 10点(2002-12-30 05:46:53) |