1.《ネタバレ》 私はこの映画が大嫌いです。途中まではとても面白くて、感動してウルウルしました。しかし、ラストシーンの強烈なセリフが私の堪忍袋の緒を切ったのです。「ドラゴンはペット」。なんということでしょう。つい先程まで友情を育み、共に困難に立ち向かっていたドラゴンを、ヒックはペット呼ばわりしたのです!私の感動は一瞬にして消え失せ、笑顔のヒックとドラゴンに「お前ら、それでいいのか!」と一喝したくなりました。おいおい、子供向けのファンタジー映画なんだぞー?そりゃねーだろー!ドラゴンは明らかに他者・異人種のメタファーで、彼らと協力することで凄いことを成し遂げられるかもしれないんだから、みんな仲良くしよう!人類皆兄弟!と語っている裏で、人種差別的なセリフが物語のオチに使われているなんて!私はアンチじゃありませんよ。途中までは大好きなんですから。しかし、このセリフだけはいただけない!ただし、このセリフがもし製作者が意図したもので、このセリフに隠された差別意識に気がついた子どもたちだけを「将来的にはヒックを軽蔑しなくてはいけない」状態に陥れることが目的だったとしたら?と考えると、なるほど、とても味わい深い映画だと思います。