2.私も中高生の頃に見た時はすごい映画だ芸術だ!と感動すら覚えたのですが、まあまともに内容も理解していないがゆえの評価ですね。撮影と音響はいいのですが、娯楽性が希薄な上に真剣に考察するようなテーマ性もないです。ナチスとかベトナムの暗喩ですらありません。今見直して見ると純然たる食肉産業従事者への差別煽動映画、というよりは差別意識を悪用したような映画ですかね。肉食批判ですらないですよね、不快感・嫌悪感を催すための演出に利用されているだけですから。日本では絶対に作るのが許される作品ではありません。車椅子の身体障害者もあからさまに笑いものにしている、影響という意味ではこっちの方がヤバいかもです。不快なものを描くことではなく不快に感じさせようとしていること自体が不快です。昔は絶叫や眼球アップのしつこい演出が良い…と思ってましたが、しつこいものはやっぱりしつこいだけでそれ以上の価値はないです。13日の金曜日って実はすごくまともな作品だったのかもと思えてきました。少なくともあの映画にはある程度ジェイソンへの同情心があります。