1.テオ・アンゲロプロス作品を観るのもこれで何本目だろう。
結構観た気がするが、この退屈感は何本観ても解消されることはなかった。
特に、本作は殊更退屈だった。
退屈プラス理解不能。
話が陳腐とかではなく、むしろ高尚な感じのするものなのだが、そもそも冒頭からラストまで何が言いたいのか解らない状態が3時間半持続し、致命傷を負った次第である。
共産主義体制であるとか、宗教であるとかの問題が背景にドデーンと据わっているのは分かるものの、それに対する知識も造詣もないので、やっぱり解らない。
あと、この監督の作品とは波長が合わない。
何も起らない作品が嫌いというわけではないが、この作品の何も起らない感じは、どうにも私の感性とマッチしないようである。