1.《ネタバレ》 まずですね、捻りが何もなかったです。先が読める読める。次に何が来るのか分かっちゃうのは笑いとしては寒いです。セオリー通りでした。まさかそのまんま「醤油」を出してきたときには凍りつきました。それと漫画を読み出したときにはゾッとしてしまいました。
これは映画であってお笑いではないので、完全にスベッてることを非難してもしょうがないですが、笑えたのは3、4回です。台車でクルンと回ったのはちょっとクスッとなりました。
密室が始まって少しすると「キューブ」と「マルコヴィッチの穴」に影響受けてるのが分かるので、レスリングのオチ(手段は別として)までは分かってしまいます。
で、「実践」と出たところで、ラストまで読めます。
読めること自体はさして問題ではないのですが、話がとことんツマラナイです。ネタもつまらないので、正直自分のがオモ・・・とか思っちゃいました。
あと、松本さんの演技が「演技」にしか見えないです。ワザとらしいです。「うわー」って言ってる人がうわーって感じでした。
これがもし、若手のイケメン俳優とかだったらミスマッチで意外と面白かったかもしれないです。
最後は「消滅(=逃げ)」か「寿司(=勝負)」の2択だと思っていましたが、やはりブラックアウトしてしまいました。あそこまでやったうえで引っくり返す、最後に寿司をポンっと出してしまうほどの一貫した美学と哲学が本作に備わっていたのならば、惜しみなく10点を付けていたやもしれません。
まあ何にしても、この映画はあまりに予定調和過ぎました。
でも次回作に期待してます。松本さんが、また笑いから逃げなければ、あるいは笑いに逃げなければ、次こそ面白い映画が作れると思います。