1.《ネタバレ》 謎の存在『彼』の声を聞いた人が人類滅亡を企てる。サイボーグ達は彼の謎を追いつつ暴走した人間の行動を阻止するために戦う・・・以下欠点。
○009達の行動が後手後手且つ基本戦わず暴走者(非悪人のため)の行動を阻止するだけなので爽快感が無い。それを気にはしてるのか、基地に攻めてきたサイボーグとの戦闘があるが目的がこじつけたっぽくて必要性を感じない。
○映像は綺麗だが。はやり『金』をかけているだけで動きやカメラワークにに『魅力』を感じない。
○『彼』の存在も解明せず終了、だけならまだいいが、中途半端に(長々と)仮説が入り視聴者が推測しようとするのを邪魔される。
○その仮説も遺跡から天使化石を発掘した008の考えのみ、しかも整合性が無くご都合いい加減矛盾無理矢理な上論理の飛躍が凄過ぎて笑った。それを作中で指摘されたがその回答は『分からない』爆笑した。
○肝心の008は序盤前述した仮説ノートを残して失踪。出番終了。
○私的仮説:人間の脳には一定条件下で自滅を促す自己暗示(彼の声)が発動し、彼らの行動を阻止し自己暗示を打ち破る強い人類を作りだす機能があり、その試練をクリアすると人は高みの存在(天使)になれるだと考えたが、正直その域に達したのが劇中で『9』のみで、他の人間は絶賛暴走中で解決できてない。と思ってたら突然不思議空間で全員集合『ここは?』『きっと誰かが望んだ世界よ』『天使の化石とは?』『きっと彼の声を聞いても暴走しなかった強者よ』エンディング・・・は?
○宗教アニメっぽい。
○せめてラスト、フランソワーズがお婆ちゃん化してたらその間に色々あったり、中盤彼女が発した台詞と相まってもっと好意的に感じれた気がする。
etc・・・
多分エヴァや押井作品的抽象・哲学的作品を作りたかったんだと思うが、決定的に制作者にそれらを演出するスキルが欠乏しておりただの『曖昧でワケの分からない作品』でしかなかった。ひょっとしてちゃんと見て考えれば分かるかもしれないが、そう言った努力したくなるほど根本的に面白くない。
ここまでなら3~4の自己満足作品で済ませられるが、それを『故人の偉作』と言う他人の褌で相撲を取っている事が大問題。
マシな所もあるが悪い所が多すぎて書く気が起きない。てか、上記の欠点全てを抜きにしても、全員活躍させられる内容じゃないのなら009なんて大所帯作品を単発の劇場作品で扱うな。