1.本作の紹介文が奮ってる。「幾人もの映画人が挑戦して映画化不可能といわれた、白土三平原作の同名劇画を大島渚監督が見事に実現した注目作」(詠み人知らず)だと。大体が、これなら誰でも作れるし、その前に誰もこんなことをしようとは思わない(【あろえりーな】さん、これは「アニメ」じゃないでしょう。【奥州亭三景】さん、こんなことをする人は奇才ではなく奇人です)。一切の手を加えずにマンガ原画をそのまま撮影、しかも「ふきだし」が映らないようにとの配慮から超接写。大きさにして精々10cm四方に満たないマンガのコマがスクリーンに大写しになるのです。こんなもの白土三平の原画記録としての意味さえなしてない。「猫目小僧」一話分の価値もない。本作を一言で表せば、出来損ないのラジオドラマです、1点献上。