1.辛い評価です。まず、少女の本気の情熱は刺さるような激しさで伝わってきた。「どれだけ愛されたかわかっているのか?!」と泣きじゃくるのを見ていて、赤裸々な感情を受け止めるのが辛くて画面から視線を落とした。この女優さんと夏木マリの女性二人はなかなかの凄味を持っていた。でもこの退廃した雰囲気と、監督そして主役を演じた奥田瑛二の持つ視点、ストーリーがどうしても受け入れられない。主人公は変態にもロリコンにも見えない、ただの宙ぶらりんな人間に思えたが、彼の内面の描き方が全然物足らない。頻繁に出てくる日比野アートもどんなものか、と。公開当時やここでの評価が高かったことで期待しすぎたか…。ごめんなさい。