1.《ネタバレ》 まずはじめに、これの前作である【案山子男】は相当にシドイ作品である事をここに銘記しておきます。具体的なことは書きませんがとにかくシドいんです。で、これはその“シドイ作品”の2作目。大体前作で見事にかまされたんだからやめときゃいいのに、いつもの“B級魂(?)”を炸裂させて再びこの“アンザンシ”を手に取ってしまいました。で、どうだったかというと…あの前作が大傑作に見えて来るような作品でした。大体ありえねぇんだよ!全部が!「俺の案山子を盗んだやつは撃ち殺してやるッ!」とか、ICUにいたやつが平然と歩いてたり、ナースコールをスルーしたり、「案山子は伝説だ」とか言いながら「警察を呼べ!それから州兵も!」とか、「グロックをなめるな」とかいいながら「バズーカを使おう!」とか、辻褄があわねぇんだよ!第一なんで寮にサブマシンガンとかバズーカ所持してんだよ!何故貴様らそこまで案山子を恐れるんだよ!ジェイソンとかフレディとか、ホラー5強ならまだ判るけど何で案山子をそこまで恐れるんだよ!それに最後の案山子バトル、なんでテメェらカンフーもどき使って戦うんだよ!しかも最期あっけねぇ~!変な編集方法とか視覚効果とか、見てるうちにどんどんトーンダウンしてくるし、怖くも何ともない。フレディとジェイソンという、ホラー界のトップが(ホラーの)世界の覇権をかけてガチンコで闘っていた時、こいつらは地味~に底で争ってたんだな~と思ってしまった…