1.《ネタバレ》 一体誰に忖度してこの様な作品が出来上がったのか、腹立だしいとしか言えない。
中東に於けるテロとの闘いを偽善的に描いた酷い映画。
確かに主人公(イーサン・ホークの無駄遣い)は戦闘機乗りが転じて無人攻撃機のパイロットとなったが故に
「自分がその場に居ない事」から精神を病み始める経緯は理解出来なくもない。
だが、どんな事が起こっても本人の肉体・生命的には痛くも痒くも無い主人公の境遇と、
実際に爆撃される現地の人々との差は歴然としたもので、これで「自分も被害者なんだぁ」とか言われても、
説得力は微塵も無い。
レイプ魔を独断で爆撃、至近距離にいた被害者の女性が何故か助かる描写など、アメリカを正当化する為の詭弁にしか見えなかった。
エセヒューマニズムとはこう言う描写の事を指すのかと思う。