1.《ネタバレ》 つくづく酷い映画だと思いました。
一番気の毒なのは、おそらくユダヤ人の監督はイスラエルを擁護する意図でこの映画を、作ったんだろうと思いますが、この映画の内容を鵜呑みにすると反ってユダヤ人に対して悪感情を持ちかねないことです。
まず、信じられないくらい無神経に作られてるのが、命の重さに対するダブルスタンダード。
映画のラストシーンで主人公は、友好的なアラブ人とユダヤ人少女の命を奪った相手をけだものと表現してます。
しかし、映画のそこまでのシーンで彼らのやってきたことは何でしょうか?
イギリス人に対する、(映画では絶対表現されてないけど)おそらく民間人も含めた犠牲者の出た無差別テロ攻撃です。
イギリス人は決してユダヤ人に対して一方的な圧政者ではありませんでしたし(そのことは映画の中でも表現されてます)、ナチスからユダヤ人を解放するためにイギリス人の血も流されてるわけです。
それなのに、おそろらく大勢のイギリス人が犠牲になったテロ攻撃に対して、全く罪の意識を感じてない存在として主人公達が描かれてます。(止める理由は、単に国連で問題になるからだけです)
こんなの見たら、ユダヤ人というのは、自分達の命はものすごく大事にするけど、他の民族の命は紙くず同様に考えてる民族だと思われてもしょうがないのでは?
第二に映画で描かれてる嘘
まず、あまりアラブ人を悪く表現したくないのか、アラブ人を扇動する存在としてナチスの残党が出てきて、しかも公然と活動させます。
そんな存在認められるわないじゃないですか?
そんな見え透いた出鱈目を捏造してまで、イスラエルに敵対するアラブ人はナチス同様の悪だと表現したいでしょうか?
プロパガンダにしてももっと上手に作ってもらいたいのです。
第二の嘘は、イスラエル・ユダヤ人にもともとすんでいたアラブ人と共存する意志があったように描いてること。
これに関しては、現在の状況を見てもらえば説明は必要ありませんね。
あまりにも酷い映画で本来なら0点なんですが、ユダヤ人少女の可憐さに1点