1.まず最初に「画質が悪い!!」とはっきり言います。(期待が大きかったので、すみません…)これを映画というのは微妙です…映ってるものは凄いんですよ、うーんだから残念。私はNHKで放送されたBBC製作「海・青き大自然」(2001年)と「撮影現場から」(撮影秘話)を録画して何回も見ているほど、このドキュメンタリー番組は本当に素晴らしいと心から思っているのです。番組は45分間の8回シリーズでした。しかしまさか、2003年製作の本作のほとんどの映像がこのテレビドキュメンタリーから更に編集したものとは予想してませんでした。大スクリーンで迫力がありそうなものですが、テレビ用の画質なのか粒子が粗いのが目立ち苦痛でした。また背景がスカスカであったり、固体の美しさがピンボケのように滲んで浮き出ていなかったりと今の映画館でやるとは信じられないクオリティの無さを感じました。内容もダイジェスト版にテーマを与えるために相当力んでいるのが感じられました。音楽が自己主張してしまい、始終クライマックスのように壮大に盛り上がりすぎたのはとてもうるさかった。特に弱肉強食をショーのように派手に盛り上げるのは、大袈裟ですよ。波の音、水中の音に浸りたかった。それと感じ取れば良い事をいちいち「素晴らしい海の世界…」とかなんとかナレーション化するのもやりすぎでは。吹き替え版だったんでホント煩かった。ちなみにTV版は名前・場所・生態をわかりやすく解説していて、静かに楽しむ図鑑的な面白みが魅力だったのに映画版では失われてしまいました。編集は、結果が曖昧という中途半端シーンが多々ありました。映画として撮影されたものではないはずなのに、1度完成された内容をダイジェスト版90分に編集して、なぜ無理して「映像作品」として発表したのかホントに疑問です。●辛口ですみません。原因のひとつは著名人が多数絶賛しているちらしを観たから違う意見もあった方がいいかな~と思って。関西では東京から1ヶ月遅れの上映だったんでちらしに「日本で記録的大ヒット!」なんて書かれてるんだもん、くやしい…日本じゃねーみたいだ、ここ。というか、日本以外反応がわからない…モロ日本向けの作品なのかと思いそうなチラシだなぁ。有名オーケストラだし…。