1.《ネタバレ》 鑑賞前から思いっきりハードルを下げていたせいか、前半の掴みは意外と引き込まれた。やはりガイ・リッチーは映像、音楽のセンスが素晴らしいし各キャラクターの魅力だけでも楽しませてくれる。案外楽しめるかな、と思いきや後半はどんどんどんどんおかしな方向へ・・・。
一瞬ギャグか?とも思えるようなステイサムの謎の葛藤で一気にひいてしまったというのに、それが今度はレイ・リオッタにまで伝染するってのはいったいどういう事なのだろうか。もちろん敵側にも感情移入出来た方が主人公との対決は緊迫感を増すというものだが、これは明らかに間違っているでしょう。ステイサムもレイも勝手に一人で悩み込んじゃって最終的には、こいつらいったい何がしたいんだ!?という思いだけが僕の頭の中をぐるぐるぐるぐる・・・。謎の二人組が結局謎のままってことも、その他のキャラの意味不明な言動など、あの謎(トンでも?)オチの酷さについても言うに及ばず。
中盤でステイサムは実はまだ刑務所から出ていないことを匂わせるセリフもありましたが、もしそれがこの映画のオチだったとしても、そこには何の意味も無いやはりトンでもないオチ。
当時奥さんだったマドンナが信仰していたユダヤの宗教やら教義やらの影響でこんなことになってしまったとの話がありますが、それを聞くと妙に納得してしまうのがこの作品の怖い所であり一番凄い所なのかもしれない。