6.《ネタバレ》 家族連れが何の心配もなく見れる、実にディズニーらしい、毒にも薬にもならない、すなわち見ても見なくてもいい、どうでもいい内容。
他のディズニーアニメ作品同様、良識派の親が子供と共に安心して見られる事と、その作品が含蓄に富んだ真の良作であるかはまったく別問題である事を再認識させられる。ある意味、こういう作品のように、何も考えずに見てしまえる予定調和に支配された作品こそ、子供の「思考能力の低下」や「想像力の欠如」を助長させるような気がするけどなあ…。
作り自体は丁寧だが、とにかくやっている事があまりにもヌルいし中途半端。コメディにもファンタジーにも、もちろんホラーにもなっていない。エディ・マーフィを採用している地点でコメディ路線にしかならないのだから、やるならもっと徹底して欲しい。まさに遊園地のお化け屋敷でキャーキャー騒いでいる「バカップル」や「バ家族」を見せられている気分になる。アトラクションをそのまま映画化しているような内容じゃダメでしょ。
終わり方もあまりにもお定まりのご都合主義的ハッピーエンドのワンパターン。恐らくディズニーは、今後100年経っても同じような作品を作っている事だろう。
PS.私も水晶玉がシートベルトをしているところだけは笑ったので+1点。