1.《ネタバレ》 まず、最初に強調したいのは、この映画も史実とは全然違うという点においては、グラディエーターと全く変わりないということ。
少しでも忠実と言えるのは、皇帝二人と皇女の名前、コンモドゥスが剣闘士に殺された(浴場でね)くらい。
あとは、主人公の設定も、父皇帝の平和主義も、死因も、東部の反乱も、ゲルマン人のローマ近郊への入植とか虐殺とか……一切フィクション。
フィクションでも面白ければいいんだけどグラディエーターに比べて明らかに落ちる。
まず、他の人が書いたように間延びする葬式シーンとか皇帝のローマへのシーンとか、やたら無意味に長いシーンが多かった。
それから、そんなところに長尺使ってるわりには、登場人物の描写不足が酷くて何故と思わせる行動が多い。
グラディエーターがあれば、こっちはいらないですね。
平成23年7月17日再見(恐らくラスト)そもそも、ハリウッドには、時代考証という発想は無いんでしょうか?騎馬主体のローマ軍とか、ローマ近郊に移住させられた(爆笑)蛮族のどこから取ってきたか訳分からない風俗とか頭痛がしてきました。二千年前の話とは言え、日本人の作家が研究して結果を出せるほど、しっかりと文書も資料も残っている時代なのに。
この、製作者自身に全く自覚がない不真面目さがとてつもなく嫌。
これに比べればグラディエーターの方がかなり真面目でした。