2.当時の彼女に付き合って観ました。
最初の十五分で早くも浅さのみが目につきます。
方言を喋らせる必要性は?
しかも不自然だし。というか、下手。
特に田中さん。
ちなみに私、テクニック至上主義ではありません。
音楽でもうまい「だけ」でつまらん音楽は(特に日本のフュージョンに)沢山存在しますし、
下手でも何か伝わるものがあれば充分です。
ふっと気付かされるものがあれば充分です。
そうしたものが無くても「何か」が残ればよいのです。
驚きがなくても構わない。
ストーリーが無くても構わない。
大根役者でも構わない。
事件が起きなくてもいい。
もっと言うと、映画にはメッセージやテーマがなくてもいいんですけど。
大体の名監督は仰ってますよ「テーマって言われてもねえ、説明ッたって映画で言ってるから」と
それを踏まえても....
この映画からは何も伝わりませんね。監督からも役者からも。
ここには見事に何もない。
彼ら、友人同士ですか?恋人同士ですか?仲間ですか?
これが共感を得るのであれば、なるほど浅い世の中だ、
と思います。
そりゃディズニーランドに客も入るわ(宮崎駿曰く、「あれは入り口と出口が一緒だから、だめ」という意味で。宮崎氏に同意!!)。
こんなんで、三島由起夫「春の雪」の主人公の内面を撮れるんでしょうか?