1.《ネタバレ》 ある理由があって、苦手の黒木和雄作品を観た。
これまた原爆映画で、全く面白味がない。
しかも、「明日」というのは、8月9日の長崎原爆投下の日をさしていて、その前日をひたすら静かに群像劇スタイル描く、という誠に趣味の悪い内容。
観ている者は誰しもが、この日の翌日に原爆が投下されて、全ての幸せが無になると解っていて観ているわけだが、全ての内容がそりゃあ虚しく感じられ、観ていて気色が悪くて仕方なかった。
描かれている内容がたとえどんなに不幸で陰惨なものであったとしても、例えばラストシーンで希望の光を感じる終り方を見せるような作品であれば、その作品は「良かった」と私は感じられる。
ところが、些細な幸せを描いて、ラストで原爆ボーンでは、観終えた後の気分が最悪である。
これは趣味の問題かもしれないが、私はこんな気色の悪い映画は二度と観たくない。