1.神童(ワンダー・ボーイ)をめぐる、疲れた男たちの再生物語。LAコンフィデンシャルの監督と神童を演じるサイダーハウス・ルールのマグワイアに期待し、評判も良かったので観たが、全然期待はずれ。二日掛けて何とか最後まで見たが、退屈極まりなく、取って付けたようなハッピーエンドに何の説得力も感動もない。大体、小説家の世界を描いているのに、文学的雰囲気が丸でない。そして、若い二人はともかく、疲れ果てた男女三人に何の魅力も感じられない。シニカル・コメディというコンセプトが上滑りして、全く洗練されていないのである。やっぱり、マイケル・ダグラス主演の映画にろくな物はないなと、改めて思ったことである。