2.《ネタバレ》 「星を継ぐ者」に引き続き、絵:ツギハギ、ストーリー:ワープしまくり、BGM:サイテーのレベルの低い代物だった。出だしの音楽など、いったいどうしたらこんな演出になるのかと驚くほど時代錯誤。人物たちの心の動きもまったく奇妙キテレツで、アイスクリームを買ってきて仲よく食べているかと思えば、いきなり理由もなく「立ち去れ!」と怒鳴り始めたり、さんざん気持ちよさそうに戦っておいて「大人ってヤツは」とつぶやいたり。で、「大人ってヤツは」に続いて何をいいたいのかはまったくもって不明。もっとも理解不能だったのが、カミーユとファがメット越しにキスしようとするシーン。けたたましいファの笑い声に、思わずバルカン砲をぶちこみたくなったとしても責められはしまい(汗)。
初期3部作で登場人物たちが背負っていた十字架はここにはなく、ただ表面的にニヒルなだけのセリフと無意味な闘いばかりが続き、見ている者に訴えてくるものがなにもない。戦闘シーンも、やたらとコマが粗く、迫力効果よりもつくりの雑さ加減しか伝わってこない。ツギハギだらけのわりには、無意味に思える部分も少なくなく、上記キスシーンはもとより、カツとサラのエピソードなども不要だったのでは、という気がする。
かつてのガンダム世界の表面だけをなぞった自己模倣の最悪パターンで、レビューの数がこの程度にとどまっていることが、すべてを物語っていると思う。ということで、前作と同じ点数にするしかなく、2点也です。カミーユの親にまつわるトラウマはどこへ行った?