3.《ネタバレ》 日本が鎖国状態に入り、輸出品や不法に外国にやってくる『日本人』からも内部事情が一切分からない。そしてついに主人公の所属するチームは情報が一切不明な日本への潜入を試みる。
・・・・・・・と、ざっと書いたあらすじだけ見るとそこそこ面白そうだが、残念ながら本編が全くその期待に応えられる出来ではなかった噛ませ犬作品。
CGに関しては確かに綺麗だが、スピード感が皆無。個人的にフルCGは、実写やアニメ以上に躍動感や迫力を表現するのが難しいジャンルと考えており、そしてその壁を見事に超えられずにいる。そう考えるとピクサー作品って本当に凄いと思う。
ストーリーも侵入→発見される→レジスタンスと共闘→危険な作戦を決行→成功→ボスと色々→終了と教科書に載ってるようなテンプレ。
レジスタンスの子供が死んだり、ヒロインの葛藤とか所々シリアス(笑)なシーンもあるが、スタッフが『ここできっと客は感動するだろう!!』と言う思惑が画面からにじみ出てきて気持ち悪かった。百歩譲って出来が良ければ気にならないが、これまたパッチワークのように挿入した感がバリバリ&お粗末脚本のためNG。
設定も『新薬を打たれ、しばらくすると敵の意思に忠実に動く人形になる』『変なお巨大芋虫形ロボットがいる』『東京(?)以外の土地は資源取り尽くされ砂漠化(山すらない)』等、キラリと光りそうなものもあるが、使い方が下手だったりそもそも面白くない物だったりと残念な出来。特に最後のやつに関しては松本零士氏の『ワダチ』ともろカブりな上あっちの方が面白い。
正直金だけ無駄に掛けた素人映画と言っても過言ではない。確かこの監督『俺の才能が世界に認められるには、海外で浸透しているアニメの方が相応しい』とか言っていたが・・・・・・実写に戻りな。