1.《ネタバレ》 こんなに何度も何度も、友達だから、というワードを聞かせられるとは思わなかった。さすがに中盤からは食傷気味。そもそも主役にほとんど感情移入できなかった。あの子(リナ)に好感をもって鑑賞できた人はいるのかな。誰かに手を差し伸べられたら振り払い、そのくせ病気になると「なんとかしろよ!」とか、誰も近寄ってこなくなると「なんであいつ来ないんだよ!」ただただシンプルに自分勝手。なのでこちらもただただシンプルに嫌悪感、というか忌避感?関わりたくない。
洋介、という男もよくわからない。痩せこけて毛髪も抜けた状態を目の当たりにしてそれでも好きだと言えるのに、顔がぐちゃぐちゃになっても足がなくなっても「俺が足になってやるよ」とか言うくせに、胸はだめなんだ。よーわからん。
また、登場人物の波も激しい。本人はさることながら、その父親もなかなか。放任主義かと思いきや突然娘に熱い告知。その後気合を入れて病院に連れて行くもまたもや娘をほったらかす。そして二度と現れることはなかった。。。ここを大杉漣さんでいくのはもったいなかったように思う。
同室だったカナエも急展開。仲良くなったと思ったら転院し、転院先でまもなく亡くなる。マキもただの大人しい昔なじみかと思いきやいきなりカッターで胸を切る。そして彼女も病気が判明。彼女の必死な姿に胸を打たれたリナはフェンスを乗り越え、そこでミュージックスタート。「学校へ行こう」の長編ドラマでも見せられたような感覚でした。
あと、最後のひと言の「その三ヶ月後、マキは息を引き取った」というのはなぜ字幕で出したんだろう。真っ暗な画面で声だけで良かったと思うんだが。原作へのリスペクトなのかな。そしてそれで閉幕。色々置いてけぼりを食らった映画でした。