1.遙か昔(たぶん20年ぐらい前)に原作の『アンドロメダ病原体』を読んだときの感動にはほど遠い。
原作のすばらしさは、何もわからない中、仮説を立て、検証し、新たな仮説を立てると言った科学の手順を踏み、科学者が苦悩・努力してアンドロメダ病原体の特性を把握し、対策を見つけていくことがリアルに書かれていることだったと思う。
しかし、本作はそういったことをすっ飛ばして、ストーリーを複雑にし、サスペンスの要因を盛り込んだだけになっている。
小説を読んで「科学って凄いんだ」と思ったが、本作を見てもそうは思わない。