1.《ネタバレ》 元々名作って程の映画では無いけど、興行的に当たった映画なんでリメイクしようというのは分かる気がします。しかしながら、なんであんなリメイクをしたのかあたしには全く理解できません。
まず、あの社長の仕事ぶりなんだけど、いかにも90年代に流行ったトレンディドラマみたいなステレオタイプな風景に苦笑、大体、オフィスにたどり着くまでに重要そうな決定を簡単にしたり、いくら社内とは言え、大事な話を聞こえるように話したりはしないでしょう。
それに、設定そのものが違うのに、オリジナルで有名になった、ろくろのシーンが冒頭に出てくるのだけど、あれではあのシーンの意味が全然違ってくるんだよね。本来は二人の愛を深め、確かめ合う部分なのに、恋愛関係が始まってない状態からスタートするから、青年がモーションをかけている、もうちょっと悪く言えば、単なるすけべえにしか見えない訳ですよ(笑)。樹木希林も可愛そうですね。役の振り方が不十分だから、あんな演技しか出来る訳無いし、宮川大介のあのシーンのお陰で、その後のシーンがどうしても現実に引き戻されてしまうので、死んだ相手を想像する部分で、樹木希林しか浮かばなくなるんです。これって、演出も問題だけど、それ以上に脚本も問題の様な気がします。
役者にしても、松嶋奈々子が物凄く下手な演技をするし、ソン・スンホンにしたって、単調な演技の繰り返しにしか見えないしね。
なめんなよ、日本テレビ!