1.《ネタバレ》 主人公の役者さんは花がなさすぎる。その彼の成り行きばかりをスローで展開するストーリーは絵的に見応えがなさすぎでした。シェルターに避難したあと、なぜ主人公本人に扉を開けさせることに固執するのか、心理学的な克服を思ってのことでも、なんかイライラ。
セラピーはたとえば「宇宙人が侵略してくる」と現実に真剣に受け止めにくいような話をされた場合に、それを信じてあげることではなく、言っている本人が本気でそう思っていることを否定せず認めてあげることだったような気がする。
なぜ主人公にだけ特異な予知夢(実際は現実になるまで予知夢であるかすら判断しようがないもの)が訪れるのか、そっちの方が大きな問題と思うが、まぁ映画では彼の夢がとうとう現実になることで、その後彼の能力は大きな注目を集めることになるのかもしれない。
けれど、そうなるまでは、普通どんな人だって信じてあげるのは無理。軽はずみに何でも信じてあげてたら、振り回されて大変なことになります。
大事なのは、言っている内容を何でも信じてあげることではなく、そういう意識と戦っているという事実をしっかり受け止めてあげることだと思う。