5.《ネタバレ》 辛辣で申し訳ありませんが、個人的な感想としては粗大ゴミですな。私はホントに如何でもいい様な内容の映画、所謂ゴミ映画自体は嫌いではないのですが、それはちょっと食べて、「まあやっぱ不味かったな。ちゃっちゃと食べ終わってゴミ箱に捨てよ」位な感覚で済むからなんです。そういう意味では本シリーズのバカバカしさも決して嫌いな訳ではない。本シリーズに本当に本当に腹が立つのは、言葉通り無駄に長く、毎回焼き直しの様な展開の脚本を使うこと。これじゃ、食べても「これ前に食った味だよ」となるし、捨てるには粗大ゴミとして出さなければいけない程に面倒だ(時間が長い)。
それに加えて、マイケル・ベイの演出は、毎度のことですが、「よくアクション映画の監督として食えてるな」と思うほどに杜撰です。序盤、主人公の家でのバトルから、いきなり市街地に場面が移るし、オプティマスと主人公の逃走が別々に描かれているのに、全く有効に働いていない。「こういう場面が撮りたいんだ!」という欲求があるのは分かりますが、せめてシーンとシーンの繋がりに整合性を持たせて欲しいです。
あと露骨な企業の宣伝が酷いですね。金を集めるためなら、観客にどれだけ企業のCMを無理矢理見せようがマイケル・ベイは気にならない訳だ。こんな監督に二度と映画館代金を払うかと決めて、今回はDVDでの鑑賞にしましたが、それで大正解と思える出来でした。粗大ゴミを金払って買うほど暇じゃないのでね。