1.全く面白くない。
しかも異常なくらいに長い。
長いだけでなく、それ以上に長く感じた。
ホウ・シャオシェンの作品と比べると、感情豊かでないというか、親しみのわく、あの柔らかな光線がない。
ただ、台湾映画として、ホウ・シャオシェン作品と共通する部分はあった。
日常にふってわく暴力描写。
どうして台湾映画って、こんなにも地味な暴力描写が多いんだろう。
この頃の台湾は、実際に暴力にあふれていたんだろうか。
だとすれば、台湾のこの時代の荒んだ世相を、画面にストレートに焼き付けていたともとれるが、しかしながらそれ以上につまらないのが事実であって、映画として感銘するにはいたらなかった。